【プレビュー】「バンクシーって誰?」展 12月19日からグローバルゲート ガレージ名古屋で

世界中のストリートで表現を続けるアート界の異端児「バンクシー」。
謎に包まれたアーティストの全容を、その傑作群で紹介する「バンクシーって誰?展」が12月19日から2022年3月27日まで、グローバルゲート ガレージ名古屋(名古屋市中村区)で開催される。12月5日まで開かれ大反響だった東京展に次ぐ開催。
今展では、実際に作品が描かれた世界のストリートを立体的に「再現」する展示空間がつくりあげられるなど、バンクシーの作品の世界に肉薄することできる。

謎に包まれたバンクシー
壁に絵を描く行為は、人類が長く魅了されてきた表現方式だ。数万年前の壁画は、現代人にも驚きと感銘を与えてくれる。その描き手がどんな人物だったかは分からないにもかかわらず。
創作活動の全貌や動機などが謎に包まれているストリート・アーティスト「バンクシー」。2018年には、少女と赤い風船を描いた作品が高額で落札されるや、額に仕込まれたシュレッダーで突如作品を細断。瞬く間に世界中で報道され、話題をさらった。

日本でも、バンクシー作品と思われるネズミの絵が発見され、各メディアやSNSで拡散されたことが記憶に新しい。

パレスチナの分離壁に作品が描かれるなど、世界中で神出鬼没。そこに秘められたメッセージは常に世界中の関心の的だ。

映画のようなセットでストリートを再現
今展は、世界の各都市を巡回し人気を博した「ジ・アート・オブ・バンクシー展」に出展された作品をベースに、さらにテレビ局(日本テレビ)ならではの”映画のセット”のような街並み再現で、ストリートとともにあるバンクシーの世界へ観客が没入できる意欲的な展覧会となる。


巨匠バスキアやヘリングに次ぐ現代アートの旗手として、世界で最も注目を集めるストリート・アーティストの作品を、幅広い世代が楽しみながら、込められたメッセージも感じ取れる体験ができるはずだ。



「バンクシーって誰?展」 |
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会場 グローバルゲート ガレージ名古屋(グローバルゲート3Fガレージ名古屋&1Fアトリウム)名古屋市中村区平池町4丁目60-12 |
会期 2021年12月19日(日)~2022年3月27日(日) |
開館時間:10:00~18:00 (金・土は20:00まで ※2022.1.22(土)17時まで) ※最終入場は閉館時間の30分前 |
12月20日(月)・31日(金)、2022年1月1日(土)・2日(日)・17日(月) |
入場料(日時指定) 一般 2,000円(平日)2,200円(土日祝) 大学・高校生 1,800円(平日) 2,000円(土日祝) 中学・小学生 1,300円(平日) 1,500円(土日祝) |
当日券など詳細は公式サイトへ |
そのほかの主な出展作品






(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)
美術展ナビでは、今展のアンバサダーに就任し、音声ガイドを務める中村倫也さんに2度にわたりインタビューをした。
「リアルのアートに触れる楽しさ、体感してほしい」「見たあと、違う自分と出会えるはず」 「バンクシーって誰?展」のアンバサダー、中村倫也さんに聞く
「鮮やかで軽やか」「リアルなバンクシーに近づける」 「バンクシーって誰?展」アンバサダーの中村倫也さんに再び聞く
