オペラやバレエの舞台衣裳を文化的資産に 新国立劇場の初台アート・ロフト「生命の木展」を観劇とともに拝見

新国立劇場(東京・初台)のオープンスペースやギャラリーを会場とする「初台アート・ロフト」で、同劇場のオペラやバレエで使われた衣裳を新しい視点で展示する『生命の木展』が2022年3月中旬まで開催されています。入場無料で、これだけを見ても面白いのですが、実際にオペラの公演を見て、この展示を楽しんできました

観劇の楽しみ増す

この日(12月10日)は新国立劇場で「蝶々夫人」の公演が行われました。主役のソプラノ、中村恵理さんが評判通りの素晴らしさで最初から最後まで涙止まらず鼻グシュグシュでした。日本で最も上演されているオペラの演目のひとつでしょうけれど、これは歴史的公演といってよいでしょう。

オペラやバレエの舞台衣裳に新たな命を吹き込み、文化的資産として展示している同劇場の「初台アート・ロフト 生命の木展」も幕間や終演後、舞台の余韻を味わうお客様たちが「きれいだねえ」と写真を撮る姿が。

コロナ禍のため、立ち入りが制限されている場所(情報センターで受け付けると入れる時もあり)もありますが、キャラクターやメッセージを感じさせる展示は見応え十分。本当に生きているようです。登場した舞台を思い出す方も多いでしょう。確かにこれは文化財です。

往年の蝶々夫人の舞台衣裳や、過去の公演に関するパネル展示もあります。国立の劇場として、舞台芸術の歩みを記録・継承していく「初台アート・ロフト」、今後もその取り組みに注目したいです。

新国立劇場のオープンスペースやギャラリーを会場にしている「生命の木展」は入場無料。オペラやバレエ、お芝居の行き帰りや、オペラシティにビジネスや展覧会でお立ち寄りの方は、気軽に足を運んでみてはいかがでしょう。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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