【2月10日開幕】フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》を修復後、所蔵館外で世界初公開 東京都美術館で 札幌、大阪、宮城にも巡回

ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復後)1657-1659年頃 油彩、カンヴァス 83×64.5cm ドレスデン国立古典絵画館 ⓒGemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Wolfgang Kreische

開幕延期となっていた「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が2月10日(木)~4月3日(日)の新会期で開催されることが、2月2日に主催者から発表された。日時指定制で、チケット販売は2月4日(金)正午からオンライン・プレイガイドで開始。詳しくは展覧会公式ホームページで。

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展
会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園、JR上野駅公園口から徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅から徒歩10分、京成電鉄京成上野駅から徒歩10分)
会期:2022年1月22日(土)(開幕日の延期が1月6日に発表されました)2022年2月10日(木)~4月3日(日)
休室日:月曜日、3月22日(火)※ただし2月14日(月)と3月21日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般2100円、 大学生・専門学校生 1300円、 65歳以上1500円 ※日時指定予約制
※最新情報は公式サイト(https://www.dresden-vermeer.jp)で確認を。問い合わせはハローダイヤル(050-5541-8600)へ。

<開幕延期>=2022年1月6日発表

同展の主催者が開幕を延期することを発表した。その理由については「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、展覧会の準備を予定通り行うことが困難になったため」と説明している。1月7日(金)から予定していたチケットの日時指定予約は中止し、開幕の目途がつき次第、改めて新たな開幕日とチケットの予約開始日を展覧会公式サイト等で告知する、としている。

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光と影の画家、ヨハネス・フェルメール。17世紀オランダを代表するこの画家の初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》が今回の展覧会で紹介される。1979年の調査で背景にキューピッドの画中画が描かれていることが判明したこの作品、当初はその部分をフェルメール自身が塗りつぶしたものだと思われていたが、後の科学研究でフェルメールの死後、何者かが上塗りしたことが分かった。2017年に始まった専門家チームによる修復プロジェクトで元の姿が復元された後、2022年1月2日までドレスデン国立古典絵画館でお披露目、その後、世界に先駆けて日本で公開されることになった。

ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復前)1657-1659年頃 油彩、カンヴァス 83×64.5cm ドレスデン国立古典絵画館 ⓒGemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Herbert Boswank(2015)

だれがいつ、何のために上塗りを行ったのか。明確な答えは分かっていない。修復プロジェクトがどのように立案され、どのように実行されていったのかが、映像やパネルで紹介される。ドレスデン国立古典絵画館はドイツ東部、ザクセン州の州都ドレスデンのツヴィンガー宮殿の一角にある美術館。1718世紀のザクセン選帝侯のコレクションに始まり、1518世紀の絵画を多く収蔵している。フェルメールの同作品も、ザクセン選帝侯のコレクションに含まれていたものだ。この時代、フェルメールよりも高く評価されていた画家がレンブラント。《窓辺で手紙を読む女》もコレクションに加わった際には、作者がレンブラントとされていたという。

レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》1633年 油彩、板 52.5×44cm ドレスデン国立古典絵画館 ⓒ Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut
ヘラルト・テル・ボルフ《手を洗う女》1655-56年頃 油彩、板 53×43cm ドレスデン国立古典絵画館 ⓒ Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel

このほか、ザクセン選帝侯アウグスト1世と2世が特に好んだというレイデンの画家たちの作品を紹介。また、17世紀のオランダで隆盛を極め、絵画の一ジャンルとして確立された静物画や、聖書の物語、市民たちの日常を描いた絵も展示される。ヨーロッパでもトップクラスのコレクションを誇るドレスデン国立古典絵画館の所蔵品の数々。フェルメールとともに、オランダ絵画の黄金期を彩る名品約70点が併せて楽しめる。

ヨセフ・デ・ブライ《ニシンを称える静物》1656年 油彩、板 57×48.5cm ドレスデン国立古典絵画館 ⓒ Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut
ヤン・ステーン《ハガルの追放》1655-57年頃 油彩、カンヴァス 136×109cm ドレスデン国立古典絵画館 ⓒGemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut

巡回展も予定されている。日程は以下の通り。

【北海道展】
北海道立近代美術館 2022年4月22日(金)~6月26日(日)

【大阪展】
大阪市立美術館 2022年7月16日(土)~9月25日(日)

【宮城展】
宮城県美術館 2022年10月8日(土)〜11月27日(日)

(読売新聞美術展ナビ編集班)

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