【プレビュー】 気品と格調 開館55周年記念特別展「上村松園・松篁 -美人画と花鳥画の世界 -」 山種美術館(東京・広尾)で2月5日から開催

開館55周年記念の最後となる展覧会が開かれる。美人画の名手として知られる女性画家の上村松園(1875-1949)と、その長男で花鳥画を得意とした上村松篁(1902-2001)に焦点を当て、松園の代表作《砧》や《牡丹雪》など18点、松篁の逸品《白孔雀》など9点を展示。松篁の長男の淳之や、松園・松篁と同時代の画家たちの優品も紹介する。
開館55周年記念特別展「上村松園・松篁-美人画と花鳥画の世界-」 |
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会場:山種美術館(東京・広尾) |
会期:2022年2月5日(土)~4月17日(日) |
開館時間:午前10時~午後4時、土・日・祝日は午前10時~午後5時 (入館はいずれも閉館30分前まで) |
休館日:月曜日=3月21日(月・祝)は開館、3月22日(火)は休館 |
入館料:一般1300円、中学生以下無料 春の学割 大学生・高校生500円(本展に限り、入館料1000円が半額に) |
JR恵比寿駅西口・地下鉄日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分 |
詳しくは同館ホームページへ |

上村松園は江戸や明治の風俗、和漢の古典に取材した美人画を描き、京都画壇で活躍した。生涯にわたり、しとやかで気品あふれる美人画を描き続け、1948年には女性で初の文化勲章を受章している。





松園の長男である上村松篁は、写実を基礎とする洗練された格調高い花鳥の姿を描き続け、京都画壇をけん引した。1948年には創造美術(現・創画会)を結成、1953年に京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)教授となり、1984年に文化勲章を受章している。

松篁の長男で現代花鳥画の礎を作ったと言われる上村淳之、「西の松園、東の清方」と称された鏑木清方、その弟子の伊藤深水、松篁と同時代に活躍した橋本明治らの優品も紹介される。
(読売新聞事業局美術展ナビ編集班)