週末いきたい! 「100歳」の創作パワーを浴びる 美術館の展覧会4選

人生「100年」時代と言われています。アートの世界でも100歳近くても創作意欲が衰えるどころかますます盛んな作家がいます。約100歳まで創作を続けた国内外の作家に注目した展覧会を紹介します。見ればきっと元気がわいてくるはずです。

柚木沙弥郎 life・LIFEPLAY! MUSEUM)

染色家でアーティストの柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう)さんは、99歳の現在も旺盛な創作活動を続けています。今回の展覧会では「life・LIFE」、すなわち「くらし」と「人生」をテーマにしています。コロナ禍の時代に、柚木さんの作品に触れてどのように暮らしを豊かに彩るのか、いかに人生を大切に生きるべきかを見る人に問いかけます。PLAY! MUSEUM(東京都立川市)で11月20日に開幕。来年1月30日まで。
【開幕】企画展「柚木沙弥郎 life・LIFE」、PLAY! MUSEUM(東京・立川)で

アナザーエナジー展 (森美術館)

「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」が森美術館(六本木)で開催されています。キャリア50年を超える世界の女性アーティスト16人を紹介する展示。各大陸からバランスよく選ばれた顔ぶれで、年齢は71歳から105歳という大ベテランたち。作品はいずれもパワフルで、明確なメッセージがあふれる。年齢を感じさせないどころか、むしろ見る側が鼓舞される逞しさに貫かれています。来年1月16日まで。

【レビュー】キャリア50年超の女性アーティスト16人 たゆまぬ情熱に圧倒される喜び 「アナザーエナジー展」 森美術館

グランマ・モーゼス展-素敵な100年人生 (世田谷美術館)

グランマ・モーゼス(モーゼスおばさん)の愛称で親しまれ、アメリカ人なら誰でも知っている国民的画家アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860-1961)の生誕160年を記念した展覧会。生の大半を農家の主婦として生き、70代で本格的に絵を描き始め、80歳で初めてニューヨークで個展を開きました。田園風景や日々の暮らしを素朴なタッチで描いた絵は、大恐慌や第二次世界大戦で疲弊したアメリカの人々の心をとらえ、たちまち人気作家となりました。以後も堅実な暮らしを守り、101歳で亡くなるまで絵筆を取り続けました。世田谷美術館(東京)で11月20日に開幕。来年2月27日まで。

【プレビュー】 アメリカ人ならみんな知っている画家 生誕160年記念「グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生」 世田谷美術館(東京・世田谷)で11月20日(土)開幕

奥村土牛展 (山種美術館)

山種美術館開館の創立者・山﨑種二(1893-1983)が「私は将来性のあると確信する人の絵しか買わない」と本人に伝え、画業初期から約半世紀にわたり親交を重ねた奥村土牛おくむらとぎゅう(1889-1990)。土牛の101年に及ぶ生涯で制作した作品から、同館が所蔵する院展出品作全35点を含む、約60点を紹介しています。開館55周年記念特別展「奥村土牛 -山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾-」は山種美術館(東京・広尾)で11月13日に開幕。来年1月23日まで。

【レビュー】見る者の感性を揺さぶる 開館55周年記念特別展「奥村土牛 -山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾-」 山種美術館(東京・広尾)で開催中

 

11月開幕の美術展・展覧会を一覧に

11月に全国各地の美術館・博物館で始まった美術展や展覧会をまとめました。秋のスケジュール立てにお役立てください。
11月に始まる全国の美術館・博物館の展覧会を公式SNSとともに紹介

(読売新聞デジタルコンテンツ部)

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