【プレビュー】70年超の創作活動、世代を超えて注目 「柚木沙弥郎 life・LIFE」展 PLAY! MUSEUM(立川) で11月20日から

《まゆ⽟のうた》 2013年 岩⼿県⽴美術館蔵 撮影・⽊寺紀雄

展覧会名:企画展示「柚木沙弥郎 life・LIFE」

会期:2021年11月20日(土)~2022年1月30日(日)

会場:PLAY!  MUSEUM (東京・立川、JR立川駅北口・多摩モノレール立川北口駅北口より徒歩10分)

開館時間:10:00~18:00(平日は17:00まで。入場は閉館の30分前まで)

休館日:会期中無休(ただし12月31日、1月1日、2日は休み

入場料:一般1500円、大学生1000円、高校生800円、中・小学生500円、未就学児無料

ウェブサイト(https://play2020.jp/

染色家でアーティストの柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう、1922~)さんは、キャリア70年を超えた現在も、旺盛な創作活動を展開しています。大胆な模様の染色作品をはじめ版画、絵画、立体、絵本など幅広いジャンルで活躍。最近はインテリアのIDÉEや、京都のACE HOTELとのコラボレーションでも注目を集めました。

柚⽊沙弥郎さん 撮影・⽊寺紀雄

今回の展示は「life・LIFE」、つまり「くらし」と「人生」がテーマ。柚木さんの作品に触れて、日々の暮らしを豊かに彩ること、コロナ禍の中で人生をいかに大切に生きるかを考えます。展示されるのは1990年代から手掛ける愉快な絵本作品の原画約80点と、紙粘土と布で作られたユーモラスな約20点の人形たち。そして約50点の色とりどりの大きな布です。展示構成と主な展示作品を紹介します。

<絵のみち>

『つきよのおんがくかい』『そしたら そしたら』(いずれも福音館書店)など、1990年代から手掛けている絵本作品の原画です。絵本の制作につかわれた型紙、スケッチブックやスクラップブックも展示します。人や動物たちの生きる歓びが描かれた「絵のみち」が展示会場に広がります。

ぎったんこ ばったんこ』原画 2000年 ⽊城えほんの郷蔵
『つきよのおんがくかい』原画 1999年 ⽊城えほんの郷蔵
『そしたら そしたら』原画 2000年 ⽊城えほんの郷蔵
『せんねん まんねん』原画 2008年 作家蔵

<町の人々>

紙粘土と布で作られたユーモラスな表情の約20点の人形たちが並びます。

《町の⼈々》 2004年 世⽥⾕美術館蔵 撮影・上野則宏

<布の森>

柚木さんといえばやはり色とりどりの大きな布。1950~70年代ごろに多数制作された注染(ちゅうせん)という技法の染色作品や、抽象画のような大胆な模様が印象的な近年の作品など、幅広い制作年代の染色作品が展示空間に広がります。

《並ぶ⼈》 1982年 岩⽴フォークテキスタイルミュージアム蔵 撮影・平野太呂
《犬》(2013年)岩手県立美術館蔵
《びっくりマーク》 2015年 大島忠智氏蔵 撮影・平野太呂
《Morning》 2019年 IDÉE蔵 撮影・平野太呂

自由闊達な作品に触れるだけで元気が出ます。来年、100歳を迎え、これからも目が離せない存在です。

柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう) 染色家・アーティスト 1922年、東京都生まれ。1942年、東京帝国大学文学部美学・美術史科に入学。1946年、大原美術館(岡山)に勤め、柳宗悦の「民藝」に出会う。芹沢銈介に師事し染色家に。1972年に女子美術大学教授、1987年からは学長を務めた。染色のほか版画、人形、絵本などさまざまな作品を制作・発表。国内の公立美術館のほか、フランス国立ギメ東洋美術館でも展覧会を開催。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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