【開幕】「正倉院展」奈良国立博物館で11月15日まで 天平の輝きをこの目で

漆金薄絵盤

秋の古都を彩る恒例の「第73回 正倉院展」が奈良国立博物館(奈良市)で10月30日(土)から11月15日(月)まで開かれます。天平の華麗な文化や暮らしぶりを物語る正倉院の宝物55件が出展されます。今年は感染症対策のため、日時指定予約制(当日券無し)です。当日券はありませんが、空いていれば前日まで予約できます。インターネットで予約購入できるサイト(ローソンチケット)でご確認ください。

 第73回 正倉院展
会期:2021年10月30日(土)~11月15日(月)
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館(奈良市登大路町50番地)
アクセス:近鉄奈良駅から登大路を東へ徒歩約15分。または近鉄奈良駅・JR奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」下車すぐ。ぐるっとバス(奈良公園ルート、大宮通りルート「大仏殿前駐車場」下車、徒歩5分)
開館時間:9時~18時(金曜日、土曜日、日曜日、祝日(11月3日)は20時まで)(入館は閉館の60分前まで)
休館日:会期中無休
観覧料金(前売日時指定券)観覧には前売日時指定券の予約・発券が必要。当日券の販売はありません:一般券2000円、高大生券1500円、小中生券500円ほか
購入方法:
ローソンチケット[Lコード:57700]
ローソン及びミニストップ各店舗、電話受付(tel:0570-000-028)、または公式サイト(https://l-tike.com/
詳しくは奈良国立博物館の公式サイト正倉院展の公式サイトをごらんください。

開幕前日の内覧会を取材しました

漆金薄絵盤 奈良時代(8世紀)

「第73回 正倉院展」が奈良国立博物館(奈良市)で10月30日(土)から11月15日(月)までの日程で開催されます。開幕前日の報道内覧会に伺いました。
楽器から写経時に使った事務用の腕カバーまで、多彩なジャンルの宝物55件が並んでいます。
上の写真は漆金薄絵盤うるしきんぱくえのばん。美しい!

聖武天皇も耳にした音色

螺鈿紫檀阮咸らでんしたんのげんかんは、円い胴の楽器で、聖武天皇がその音色を楽しんだと考えられる遺愛の品。会場では、この楽器を実際に昭和27年(1952年)に演奏した音色が流れています!三味線のようなベンベンという音色。ぜひ会場で耳をすませて下さい。

螺鈿紫檀阮咸 中国・唐(8世紀)。同じく聖武天皇遺愛品の刻彫尺八も展示され、会場で音色を聞けます

箱の中にはまばゆい宝物が

この黒い小さな箱「漆小櫃」の中に大仏への献物である宝物が入っていました

黒い漆塗りの小櫃こびつに入っていたのは、まさにお宝!
当時日本や中国でも製造が難しかった吹きガラス製の高坏たかつき「白瑠璃高坏」。

白瑠璃高坏 6-8世紀ごろに西アジア(中央アジアの可能性も)で作られた吹きガラス

メノウをさかづきにした「瑪瑙坏」。

瑪瑙坏 奈良時代または中国・唐(8世紀)

すいこまれそうな水晶!「水精玉」 。ただただ、ため息が漏れます。

水精玉 奈良時代(8世紀)


この宝物を上から下から間近に

360度まわって、背伸びしたり、腰を下げたりして、何度も見たのが「漆金薄絵盤うるしきんぱくえのばん」 蓮華の形をした香炉台です。天平時代にはどんな香りが漂ったのでしょうか?

どういう構造なのか、奈良国立博物館の三本周作研究員に蒔絵と違うのかと質問したところ、蒔絵は金粉だが、こちらは金箔とのこと。

現代の筆と異なる構造の筆

きらびやかさにも圧倒されますが、面白かったのが、宮内庁正倉院事務所による最新の研究成果。
筆の形がちょっと変?と解説パネルを見ると、 現代でも使う毛だけの筆先ではなく、当時の筆は中に芯がありました。”写経”に特化した筆だそうです。西洋のペンにインキをつけるイメージに近いかもしれません。

筆 中国・唐または奈良時代(8世紀) 展示されている4本の筆のうち3本は芯がむき出しになっているが1本は外側の毛先が残っており、一見すると現在の筆と同じに見える
解説パネル

グッズも盛りだくさん

グッズも豊富で目移りしました。73回の今展にあわせて登場のグッズだけでもたくさんあります。

第73回正倉院展は奈良国立博物館で10月30日(土)~11月15日(月)。今年は完全な日時指定予約制です。すでにかなり埋まっていますので、予約はお早めに。チケットサイトへのリンクはこちら

(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

見どころとチケット情報はこちらの記事もご覧ください。
【情報更新】第73回正倉院展 奈良国立博物館で10月30日開幕 前売日時指定券は9月25日(土)午前10時販売開始

 

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