【プレビュー】2000年前に繁栄した都市、そこにいた人たち  特別展「ポンペイ」 東京国立博物館で来年1月開幕

特別展「ポンペイ」
会場:東京国立博物館平成館
会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)
休館日:月曜休館、ただし3月21日、3月28日は開館、3月22日は休館
アクセス:東京都台東区、JR上野駅公園口、鶯谷駅南口より徒歩10分、東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
入館料:一般2100円、大学生1300円、高校生900円など
※チケットなどの最新情報は、展覧会公式サイト(https://pompeii2022.jp/)で確認を。問い合わせはハローダイヤル(050・5541・8600)へ。

西暦79年、ヴェスヴィオ山の大噴火のため、一瞬にして地中に埋まったイタリアの都市・ポンペイ。18世紀に始まった発掘は現在も続けられており、古代ローマ時代の人々の生活をリアルに伝える貴重な遺跡として、現在も研究が進められている。火山灰の中に残された「タイムカプセル」から発掘された膨大な遺物からは、2000年前に繁栄した都市とそこにいた人たちの息吹が漂ってくる。ナポリ国立考古学博物館の収蔵品の中から数々の名品が出品されるこの展覧会は、「ポンペイ展の決定版」ともいえそうだ。

ポンペイ遺跡の特徴は、建造物や出土品の保存状態が良好なこと。1万人ほどの人口を擁したポンペイの街には、フォルム(中央広場)や劇場、円形闘技場や浴場などがあった。まず紹介されるのは、そういう公共施設にまつわる遺物だ。街の運動場から発掘された大理石像、フォルムの日常風景を描いたフレスコ画、ポンペイで信仰された神々の像……。古代ローマのこの街の宗教や信仰についても言及される。

続いて展示されるのが、人々の暮らしぶりが分かる出土品の数々。通称「青の壺」といわれる美しい容器は裕福な市民の生活を象徴しているようだ。女性の活躍を表すような肖像画、死を象徴する髑髏の描かれたモザイク画……、古代ローマの人々の姿が間近に迫る。この時代の人々がどんな食生活を送っていたのか。それが分かる台所用品や食器類、出土した食材の数々も見ることが出来る。

展示の後半でフィーチャーされるのが、3軒の邸宅「ファウヌスの家」「竪琴奏者の家」「悲劇詩人の家」。会場内にそれらの邸宅の一部を再現する。紀元前2世紀にさかのぼる古い邸宅の「ファウヌスの家」から噴火直前に描かれたフレスコ画でしられる「悲劇詩人の家」までを通してみることで、ポンペイ繁栄の歴史や当時の文化レベルの高さが分かる構成になっている。

火山噴火のCGや修復が進む「アレクサンドロス大王のモザイク」の高精細映像などを使った展示も。古代ローマの都市の姿を臨場感たっぷりに味わえる。

(読売新聞美術展ナビ編集班)

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