【プレビュー】 神秘的な光と色彩 特別展「シダネルとマルタン展 最後の印象派」 山梨県立美術館(甲府)で11月3日開幕

アンリ・ル・シダネル 《ジェルブロワ、テラスの食卓》1930年 フランス、個人蔵 © Luc Paris

19世紀末から20世紀前半にかけてフランスで活躍し、「最後の印象派」とも呼ばれたアンリ・ル・シダネル(1862-1939)とアンリ・マルタン(1860-1943)。豊かな色彩や点描といった印象派や新印象派の表現を引継ぎながら、19世紀末に広がった象徴主義的な世界観や身近なものを情感を込めて描くアンティミスト(親密派)の顔も持つ。生涯にわたる親交を結び、1900年には2人を中心に新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)が設立される。2人合せては国内初の展覧会。

特別展「シダネルとマルタン展 最後の印象派」
会期:11月3日(水・祝)~2022年1月10日(月・祝)
山梨県立美術館(甲府)
開館時間:午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
入館料:一般1000円ほか 高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方と介助者無料、11月20日(土)県民の日はどなたも無料
休館日:月曜日(2022年1月3日、10日は開館)、年末年始(12月27日~1月1日)、1月4日
JR甲府駅からバス約15分
詳しくは同館ホームページ

アンリ・ル・シダネル

アンリ・ル・シダネル 《ヴェルサイユ、月夜》1929年 フランス、個人蔵 ©Yves Le Sidaner

 

インド洋のモーリシャス島生まれ。10歳でフランスに移住。パリの国立美術学校に入るが、印象派の画家たちから強い影響を受け、繊細な光の描写を身につける。やがて庭のテーブルやバラに覆われた塀、月夜の街角といった身近な情景を、優しい光に包まれた神秘的な雰囲気で描き、高い評価を受けるようになる。

アンリ・ル・シダネル 《エタプル、砂地の上》1888年 フランス、個人蔵 ©Bonhams

アンリ・マルタン

アンリ・マルタン 《ガブリエルと無花果の木[エルベクール医師邸の食堂の装飾画のための習作]》1911年 フランス、個人蔵 ©Archives photographiques Maket Expert

南フランスの家具職人の家に生まれ、19歳でパリに出る。その後イタリアに留学するなどして初期ルネッサンスの影響を受ける。帰国後は点描技法に取り組み、1890年代からは神話や寓意をモチーフとした象徴主義的な作品を描いた。特に大画面の装飾壁画に優れ、公共建造物の壁画を多く手掛ける。レジオン・ドヌール勲章コマンドゥールなど多くの賞を受賞する。

アンリ・マルタン 《二番草》1910年 フランス、個人蔵 ©Archives photographiques Maket Expert

 

アンリ・マルタン 《腰掛ける少女》1904年以前 ランス美術館蔵Inv.907.19.165 ©C. Devleeschauwer

関連イベント

◆みどころ解説講座

本展のみどころを担当学芸員が解説

1113()11001200、 定員50(予定)、講堂

申込不要、聴講無料

 

◆ワークショップ「冬の光のもとで絵を描こう」

シダネルとマルタンの作品に似た風景を公園で探して絵に描こう

1123(火・祝)10001200 ②14001600 定員各18人程度(予定)

幼児から大人、ワークショップ室集合

要申込、参加無料

 

◆大村雪乃「丸シールアート」ワークショップ=満席

シダネルとマルタンの点描を見て、イメージを膨らませて作ってみよう

117()1400~、 定員20人、 講堂

講師 大村雪乃氏

要申込・要特別展チケット、参加無料

 

いずれも申込方法などについては同館ホームページ

(読売新聞事業局美術展ナビ編集班)

あわせて読みたい

【開幕】「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」展 三菱一号館美術館で来年1月16日まで

【開幕】ポーラ美術館コレクション展「甘美なるフランス」モネ、ルノワールから マティス、シャガールまで Bunkamura

直前の記事

――最先端の芸術を「あいち」から発信 国際芸術祭「あいち2022」 来年7月開幕

国際芸術祭「あいち2022」 会期:2022年7月30日(土)~10月10日(月・祝) 会場:愛知芸術文化センター、有松地区(名古屋市)、一宮市、常滑市 「あいち」の国際芸術祭は、2010年から3年ごとに開催されている国

続きを読む
新着情報一覧へ戻る