【開幕】竹中大工道具館との共同企画「木組 分解してみました」国立科学博物館で11月24日まで

国立科学博物館・竹中大工道具館共同企画展 「木組 分解してみました」が10月13日から、国立科学博物館(東京・上野公園)で開催されます。世界に誇る日本の職人の技である「木組」の魅力と見た目にはわかりにくい高い技術を紹介します。11月24日まで。
木組 分解してみました |
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会期:2021年10月13日~11月24日 |
会場:国立科学博物館 日本館1階企画展示室および中央ホール |
休館日:月曜日 |
開館時間:午前9時~午後5時(入館は閉館時刻の30分前まで) |
入館料:一般・大学生630円 *常設展示入館料のみでご覧いただけます *入館にはオンラインによる事前予約が必要 |
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル) |
JR上野駅公園口から徒歩5分 |
詳しくは展覧会公式サイトへ |
開幕前日の内覧会を取材しました
10月13日(水)から国立科学博物館(上野)で始まる「木組 分解してみました」展。内覧会に伺いました。大人も子どももワクワクする展示です!

科博と竹中大工道具館(神戸)の共同企画。木と木を隙間なく組み合わせる木組は、小物入れから大規模建築まで幅広く使われる技術ですが、凄みが伝わりにくい。
だったら分解して作り手の美意識や技をじっくり見てもらおう、という狙いです。実際、複雑かつ精密な職人さんの手仕事に驚きの連続です。
大きいものではあの錦帯橋。小さいものでは指物と呼ばれる箱など。


立体パズルを楽しむように
鎌倉の円覚寺舎利殿など有名建築の木組も模型で再現され、その精妙な構造に感嘆です。まさにジグソーパズル。

「不思議な木組」のコーナーでは、代表的な立体パズルの木組を紹介。図解があっても頭がこんがらがること必至です。軒の隅で部材をきちんと納めるのは特に難しく、「大工と雀は軒で泣く」という言い回しがあるそうです。

見事なのはCGを使った構造の解説。分かりやすく職人たちの技術の粋を見せてくれます。

「木組 分解してみました」展は11月24日(水)まで。入館にはオンラインによる事前予約が必要です。両館の強みを活かした好企画です。
(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)
内覧会で竹中大工道具館の坂本忠規・学芸部長(主任学芸員)が解説してくれた動画もご覧ください。
会場で流されている映像も、今展は特別にYouTubeで見ることができます。