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【開幕】特別展「最澄と天台宗のすべて」が東京国立博物館で11月21日まで 全国から秘仏が集結

日本最大の肖像彫刻で50年に一度開扉される東京・深大寺の秘仏「慈恵大師(良源)坐像」

最澄の1200年大遠忌を記念して

天台宗の総本山・延暦寺など、全国の寺院が守り伝えてきた秘仏や仏画などの優品が展示される特別展「最澄と天台宗のすべて」が10月12日(火)から、東京国立博物館で開かれます。天台宗を日本に広めた最澄の1200年大遠忌だいおんきを記念した特別展で、東京は11月21日(日)まで。その後、九州国立博物館と京都国立博物館を巡回します。

伝教大師1200年大遠忌記念
特別展「最澄と天台宗のすべて」
会期:2021年10月12日(火)~11月21日(日)
会場:東京国立博物館 平成館 (東京・上野公園)
休館日:月曜日
観覧料:(前売日時指定券)一般2100円 大学生1300円 高校生900円
    (当日券)一般2200円 大学生1400円 高校生1000円
    予約不要の「当日券」を会場で若干数用意
チケットは(「美術展ナビチケットアプリ」ローチケ」「アソビュー!」で
詳細は、特別展「最澄と天台宗のすべて」展覧会公式サイトで。)
九州国立博物館(福岡県太宰府市)2022年2月8日(火)~3月21日(月・祝)
京都国立博物館(京都市)2022年4月12日(火)~5月22日(日)

開幕前日の内覧会を取材しました

10月12日(火)から東京国立博物館ではじまる特別展「最澄と天台宗のすべて」。前日の内覧会に伺いました。
伝教大師・最澄の大遠忌1200年を記念した大規模展で、各地の寺院などから秘仏、貴重な絵画等が集結。国宝や重要文化財が並ぶさまは実に壮観です。こちらは重文の最澄坐像。味わい深い佇まいです。

重要文化財「伝教大師(最澄)坐像」鎌倉時代・貞応3年(1224) 滋賀・観音寺蔵

インド、中国、日本の天台ゆかりの人物を描いた「国宝十幅」は圧巻。11月2日(火)~7日(日)の6日間限定で全十幅が公開されます。現存最古の最澄の肖像画や聖徳太子など貴重な平安絵画です。

国宝「聖徳太子及び天台高僧像」平安時代・11世紀 兵庫・一乗寺蔵

最澄(767~822年)。色白で目鼻立ちの整ったお顔が印象的です。「高僧」と聞くと厳格なイメージを持ちがちですが、親しみがわきます。平等思想を説いた法華経に惹かれ、この教えを礎とする天台宗を日本に広めた方ですから、包容力のあるキャラクターだったのだろう、と想像を膨らませました。

国宝「聖徳太子及び天台高僧像 十幅のうち 最澄」平安時代・11世紀 兵庫・一乗寺蔵 
展示期間:10月12日~11月7日

不滅の法灯を再現

会場には、最澄が創建した延暦寺の根本中堂を再現した空間も設けられています。ここでは写真も撮れます。

全国各地から秘仏集結

関東からもたくさんの秘仏や肖像、絵画が出品されています。徳川三代から絶大な信頼を得て、天台宗を隆盛に導いた天海僧正。さすがキレ者、という迫力です。

重要文化財「天海僧正坐像」康音作 江戸時代・寛永20年(1643) 栃木・輪王寺蔵

こちらは日本最大の肖像彫刻として知られる「慈恵大師(良源)坐像」。東京の深大寺から展覧会にはじめて出展され、205年ぶりの出開帳という歴史的なトピック。厳しい表情とその大きさにびっくりしました。

「慈恵大師(良源)坐像」鎌倉時代・13 ~14世紀 東京・深大寺蔵

様々な秘仏や肖像、絵画に天台宗のスケールと、その後の日本文化に与えた影響力の大きさを実感します。

重要文化財「薬師如来坐像」平安時代・12世紀 岐阜・願興寺(蟹薬師)
「十二神将立像」鎌倉時代・13世紀 愛知・瀧山寺蔵

グッズでは、最澄と空海を描いたおかざき真里さんの「阿・吽」完結記念コーナーが充実。

特別展「最澄と天台宗のすべて」は11月21日(日)まで。 その後、九州国立博物館(福岡)で2022年2月8日~3月21日、京都国立博物館で4月12日~5月22日の会期で開催されます。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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主な出品作品はこちらのプレビュー記事をご覧下さい。

詳細は、特別展「最澄と天台宗のすべて」展覧会公式サイトで。

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