【開幕】この夏の熱戦の感動が蘇る「東京2020大会 報道写真ギャラリー」 パナソニックセンター東京で

コロナ禍で史上初めて1年延期となり、7~9月に開催された東京五輪・パラリンピックを振り返る「東京2020大会 報道写真ギャラリー」(読売新聞社主催)が東京都江東区の「パナソニックセンター東京」で始まりました。

「東京2020大会 報道写真ギャラリー」
会場:パナソニックセンター東京1階 NEXTコミュニケーションゾーン(東京都江東区有明31)
会期:2021年10月8日(金)~11月28日(日)
休館日:月曜休館
開館時間:午前10時~午後6時
入場料:入場無料
詳しくは、パナソニックセンター東京HP
聖火台に点火した大坂なおみ選手

 展示には普通の写真パネルを壁に貼るだけではなく、5つの不揃いな大きな多面体を使用しています。東京五輪、パラリンピックの基本コンセプトのひとつでもある「多様性と調和」を象徴したものです。特に一つの面全部を使った報道写真は、大胆な切り取り方で迫力も増し、この夏に行われた熱戦を鮮やかに思い出させてくれます。

水中カメラで撮影した池江璃花子選手

5つの多面体は、それぞれのテーマに分かれています。五輪、パラリンピックの開会式から始まり、パナソニックセンター東京と同じ有明地区で行われた競技が続いていきます。まずは、ぶつかり合う激しいプレーで2大会連続メダルを獲得してファンを増やした車いすラグビーや、ブラインドサッカーなどのパラリンピック競技から始まります。続いて白血病からの奇跡の復帰を果たした競泳の池江璃花子選手を水中から撮影した大きな写真が目を引く競泳のコーナーと続きます。

次は日本人史上最年少の13歳で金メダルを獲得したスケートボード女子パークの西谷椛(もみじ)選手ら若い力が躍動する姿が、見ている人の心に強い印象を残した新競技のコーナー。さらに、男子個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝選手らお家芸の意地を見せた体操の美しい演技が蘇ります。

 最後は、片膝をピッチについて「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命は大切だ)」運動への共感を示した日本の女子サッカーチームや、トランスジェンダーを公表して試合に臨んだ選手など社会的なメッセージを送った選手も取り上げています。

 このほか、開閉会式で使われたプロジェクションマッピングや音響システムなど東京大会を支えたパナソニックの各種技術も紹介されています。

車いすバスケットボール男子でシュートする鳥海連志選手の写真(川崎公太記者撮影=左)

新型コロナウイルスの感染対策のため、五輪もパラリンピックも無観客が基本となる異例な大会となりました。パラリンピックを取材した川崎公太記者は「選手が喜んだり、悔しがったり、色々な感情表現をしているのを見て、撮っている自分も感動しました。その気持ちを、会場で観客と共有できないのは、もったいないと思いました。だからこそ、その気持ちや競技の迫力が伝わるように、だんだんとアップで迫るように撮影するようになりました」と振り返ります。高さ2メートル以上に引き伸ばされた作品からは、カメラマンのそんな思いも伝わってきます。(読売新聞美術展ナビ編集班 若水浩)

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