【プレビュー】「フィンレイソン展」(京都文化博物館) ムーミン模様の生地も 北欧フィンランドのデザインの世界

リーサ・コタ作 原画(1988年) フォルッサ博物館所蔵 ©Moomin Characters™

シンプルで、温かみのあるデザインですっかり日本に定着した北欧インテリアやテキスタイル。なかでも、1820年に創業したフィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン」はムーミンの作者トーベ・ヤンソンからムーミン模様の生地を制作する許諾を得ている企業のひとつです。
創業から200年を経たフィンレイソンの歴史を振り返りながら、人気のデザインの魅力を多数の原画で紹介する「フィンレイソン展」が京都文化博物館で10月9日から来年1月10日まで開催されます。

創業200周年記念 フィンレイソン展
―フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル―
会期:2021年10月9日(土)~2022年1月10日(月・祝)
会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
開室時間:10:00~18:00 金曜日は10:00~19:30(入場は閉室の30分前まで)
入場料:一般1,500円、大高生1,100円、中小生500円
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始(12月27日〜1月3日)
詳しくは展覧会公式HP

フィンレイソンの歴史を振り返る

キンモ・カイヴァント作 「コットンを着て学校に行こう」 ポスター(1962年) タンペレ歴史博物館所蔵

フィンレイソンの始まりは、1820年、英国スコットランド出身のジェームズ・フィンレイソンがフィンランドの都市タンペレに紡績工場を設立したことにさかのぼります。

フィンレイソンは、タンペレの人口の半数もの人を雇い、 フィンランドで初めて女性を雇用しました。工場内には学校や図書館、教会などを作り、フィンランドの地域社会に密着してきたと言われています。

第1章では、タンペレ工場で使用されていた、ひもや糸見本などを展示。フィンランドの発展に寄与してきた、フィンレイソンの足跡をたどります。

日本初!デザイン原画やスケッチを公開

ミリヤ・ティッサリ作 「アンヌッカ(女性の名前)」 原画 (1976年) フォルッサ博物館所蔵

フィンレイソンは、1951年、フィンランド初のデザインスタジオを設立。アイニ・ヴァーリをはじめとするデザイナーによって、革新的なデザインが生み出されました。

第2章では、デザイン原画やスケッチを紹介し、フィンレイソンのテキスタイルデザインの魅力に迫ります。フィンレイソンの原画が日本で公開されるのは、本展が初めてです。

ライナ・コスケラ作 「エレファンティ(象)」 寝具用生地(1969年) タンペレ歴史博物館所蔵
アヌ・サーリ作 「アヤトス(思考)」生地 (2006年) タンペレ歴史博物館所蔵
アイニ・ヴァ―リ作 「オンップ(リンゴ)」 原画(1972年) フォルッサ博物館所蔵

アイニ・ヴァ―リ作 「センニ(女性の名前)」 原画(1972年) フォルッサ博物館所蔵

動物や草花をモチーフとした、ポップなデザインや、見ていると吸い込まれそうな幾何学模様のデザイン。北欧テキスタイルがお好きな方なら、一度は目にしたことがあるでしょう。

ムーミン柄のテキスタイル

フィンレイソンといえば、ムーミン模様を思い浮かべる方も多いのでは。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンからムーミン模様の生地の制作を許諾された企業のひとつだからこそのムーミン模様の原画も注目です。(ライター・三間有紗)

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