「ゴッホ展」16年ぶりの<糸杉>の傑作来日 2月23日から4月10日までは名古屋市美術館で

夜空にそびえる糸杉――。絶大な人気の画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853―1890)。初期の素描から南仏時代の油彩画まで計52点(展覧会ではほかの画家を含め計72点)からその画業を紹介する「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が9月18日(土)から東京都美術館(上野公園)で開かれる。12月12日まで。日時指定制で、混雑緩和などのため、9月27日(月)の開室が決まった。東京展のあと、福岡、名古屋に巡回する。
名古屋市美術館 2022年2月23日~4月10日
ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント |
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会場:名古屋市美術館(名古屋市中区栄2-17-25、白川公園内) |
会期:2022年2月23日(水・祝)~4月10日(日)※日時指定予約制 |
休館日:3月7日(月)、3月28日(月) |
開館時間:午前9時30分~午後5時、金曜日は午後8時まで(入場は閉館の30分前まで) |
平日 一般 1,900円/ 高大生 1,300円 土日祝 一般 2,000円/ 高大生 1,400円 中学生以下は無料(日時指定予約不要) |
問い合わせ先:050-5542-8600 (9:00-20:00) 展覧会公式サイトはこちら。 |
*内覧会の動画を追加しました(9月30日更新)
開幕前日の内覧会レポ
あす9月18日(土)から東京都美術館(上野公園)で始まる「ゴッホ展」の内覧会に伺ってます。
目玉の一つ、南仏時代の集大成《夜のプロヴァンスの田舎道》は、惹かれる、なんてものじゃありません。見ていると回転して吸い込まれる感覚におちいったほどのインパクト。

ひまわりにつながる《レモンの籠と瓶》や、《種まく人》など、黄色を極めたアルル時代のコーナーは傑作揃いです。


展覧会のタイトルは「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」。
無名だったゴッホの作品の価値を知り、世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869―1939)の集めた作品が展示の中心です。

へレーネの偉業はゴッホを熱心に収集したことだけではありません。
展覧会への出展や美術館の開設など、ゴッホの魅力を発信してくれたからこそ、今、日本でゴッホの画業を、初期の素描から有名な傑作まで、一度に振り返ることができるのだ、と感謝の念をいだきました。


《悲しむ老人(「永遠の門にて」)》 の前で無言ながら報道陣に「ざわ」っという空気が。 この日(現地時間の16日)、オランダのファン・ゴッホ美術館が発表したゴッホの「新作」スケッチ発見というニュースが報道されていたからです。

ゴッホといえば日本の浮世絵版画から影響を受けたことが有名です。そうした作品も各時代の所々にあります。音声ガイド(600円)を聞いて鑑賞すると、見逃さずに鑑賞できて、オススメです。


展覧会オリジナルグッズは九谷焼からシナモロールとのコラボまで多種多様です。
「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」は東京都美術館(上野公園)で12月12日(日)まで。日時指定予約制。9月27日(月)の臨時開室が追加で決まりました。混雑緩和のため、スケジュール調整が可能な方は開室のある月曜日(9月20日、9月27日、11月8日、11月22日、11月29日)などをご検討ください。
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)
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【レビュー】「ゴッホ展-響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」 東京都美術館(東京・上野)で開催中
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