【動画追加】「ゴッホ展」16年ぶりの<糸杉>の傑作来日 東京都美術館で12月12日まで

フィンセント・ファン・ゴッホ 《夜のプロヴァンスの田舎道》 1890年5月12-15日頃  油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵

夜空にそびえる糸杉――。絶大な人気の画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853―1890)。初期の素描から南仏時代の油彩画まで計52点(展覧会ではほかの画家を含め計72点)からその画業を紹介する「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が9月18日(土)から東京都美術館(上野公園)で開かれる。12月12日まで。日時指定制で、混雑緩和などのため、9月27日(月)の開室が決まった。東京展のあと、福岡、名古屋に巡回する。

*内覧会の動画を追加しました(9月30日更新)

ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
会場:東京都美術館(上野公園)
会期:2021年9月18日(土)~12月12日(日)※日時指定予約制
休室日:月曜日、9月21日(火)※ただし9月20日(月・祝)、9月27日(月)、11月8日(月)、11月22日(月)、11月29日(月)は開室
開室時間:9時30分~17時30分(入室は閉室の30分前まで)
一般 2,000円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,200円
問い合わせ先:050-5541-8600 展覧会公式サイトはこちら

開幕前日の内覧会レポ

あす9月18日(土)から東京都美術館(上野公園)で始まる「ゴッホ展」の内覧会に伺ってます。
目玉の一つ、南仏時代の集大成《夜のプロヴァンスの田舎道》は、惹かれる、なんてものじゃありません。見ていると回転して吸い込まれる感覚におちいったほどのインパクト。

おそらくゴッホがプロヴァンスで描いた最後の作品。フィンセント・ファン・ゴッホ 《夜のプロヴァンスの田舎道》 1890年5月12-15日頃  油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵

ひまわりにつながる《レモンの籠と瓶》や、《種まく人》など、黄色を極めたアルル時代のコーナーは傑作揃いです。

フィンセント・ファン・ゴッホ 《レモンの籠と瓶》 1888年5月 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵
フィンセント・ファン・ゴッホ 《種まく人》 1888年6月17-28日頃 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵

展覧会のタイトルは「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」。
無名だったゴッホの作品の価値を知り、世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869―1939)の集めた作品が展示の中心です。

フローリス・フェルステル《ヘレーネ・クレラー=ミュラーの肖像》 1910年 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵

へレーネの偉業はゴッホを熱心に収集したことだけではありません。
展覧会への出展や美術館の開設など、ゴッホの魅力を発信してくれたからこそ、今、日本でゴッホの画業を、初期の素描から有名な傑作まで、一度に振り返ることができるのだ、と感謝の念をいだきました。

「素描家ファン・ゴッホ、オランダ時代」コーナー
「画家ファン・ゴッホ、オランダ時代」コーナー。(右)フィンセント・ファン・ゴッホ 《白い帽子を被った女の顔》 1884年11月-1885年5月 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵

《悲しむ老人(「永遠の門にて」)》 の前で無言ながら報道陣に「ざわ」っという空気が。 この日(現地時間の16日)、オランダのファン・ゴッホ美術館が発表したゴッホの「新作」スケッチ発見というニュースが報道されていたからです。

オランダ時代に制作した版画《永遠の門》を模写したもの。 フィンセント・ファン・ゴッホ 《悲しむ老人(「永遠の門にて」)》 1890年5月 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵

ゴッホといえば日本の浮世絵版画から影響を受けたことが有名です。そうした作品も各時代の所々にあります。音声ガイド(600円)を聞いて鑑賞すると、見逃さずに鑑賞できて、オススメです。

浮世絵版画がインスピレーションを与えたという作品。フィンセント・ファン・ゴッホ 《草地》 1887年4-6月 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵
木の幹の大胆なカットの仕方などに浮世絵の影響が見て取れるという作品。フィンセント・ファン・ゴッホ 《草地の木の幹》 1890年4月後半 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵

展覧会オリジナルグッズは九谷焼からシナモロールとのコラボまで多種多様です。

「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」は東京都美術館(上野公園)で12月12日(日)まで。日時指定予約制。9月27日(月)の臨時開室が追加で決まりました。混雑緩和のため、スケジュール調整が可能な方は開室のある月曜日(9月20日、9月27日、11月8日、11月22日、11月29日)などをご検討ください。

(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

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