【開幕】「杉浦非水 時代をひらくデザイン」展 たばこと塩の博物館で11月14日まで

「杉浦非水 時代をひらくデザイン」展が9月11日(土)、たばこと塩の博物館(東京都墨田区)で開幕した。三越のポスターなどで知られている日本のモダンデザインのパイオニア杉浦非水ひすい(1876~1965)の全容を紹介する展覧会だ。11月14日(日)まで。島根展に続く巡回展で、東京展のあとは、三重県立美術館、福岡県立美術館に巡回する。

杉浦非水 時代をひらくデザイン
会期:2021年9月11日(土)~11月14日(日)
会場:たばこと塩の博物館(東京都墨田区横川1-16-3 とうきょうスカイツリー駅から徒歩8分)
開館時間:午前11時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(ただし9月20日は開館)、9月21日(火)
観覧料:一般100円、満65歳以上・小中高生50円
詳しくはたばこと塩の博物館のHPへ

開幕日の取材レポ

初期の日本画もとても素晴らしいのです。が、やはりアール・ヌーヴォーを知って図案(デザイン)に目覚めてからの作品群は怒濤、時代の流れそのもののようです。

(左)「南満州鉄道株式会社」大正6年(1917)頃 愛媛県美術館蔵
『非水の図案』大正5年(1916) 愛媛県美術館蔵 など
(左)「トモエ石鹸」 大正15年(1926) 東京国立近代美術館蔵、(中央上)「ヤマサ醤油」 1920年代 愛媛県美術館蔵 など

図案家として駆け出しの非水を抜擢したのが三越でした。
呉服店がデパートに進化する上でモダンデザインは欠かせなかったのでしょう。果たして、「三越の非水」なのか、それとも「非水あっての三越」だったのか。

(右)「新宿三越落成 十月十日開店」 昭和5年(1930) 愛媛県美術館蔵(中)「銀座三越 四月十日開店」 昭和5年(1930) 愛媛県美術館蔵(左)「京城三越 新館落成」 昭和4年(1929)東京国立近代美術館蔵
(左)「三越呉服店 春の新柄陳列会」 大正3年(1914) 愛媛県美術館蔵

ファッションデザイナー、ブックデザイナー、工業デザイナー、図案の開拓者にふさわしく様々な分野で活躍したこともわかります。

(右)「白地鈴蘭に鳥模様長襦袢」 大正初期(1910年代) 神戸ファッション美術館蔵
表紙を手がけた本
たばこ(左側)など

モダン化する東京の一歩先を描いてきた非水。
現代の私たちが<答え合わせ>をしてみるのもおもしろいかもしれません。
今展のビジュアルを見ても、色あせないなぁと感じました。

(左)非水の代表作で近代日本のグラフィックデザインの名作、「東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通」 昭和2年(1927) 愛媛県美術館蔵 (右上)「萬世橋まで延長開通 東京地下鉄道」 昭和4年(1929)頃 東京国立近代美術館蔵 (右下)「東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通」 昭和2年(1927) 東京国立近代美術館蔵
たばこと塩の博物館の入り口

モダンや工業デザインの印象が強いですが、「見逃さないで」と学芸員さんが教えてくれたのが、非水が生涯、自然と向き合い、植物、鳥類、魚類、昆虫などの写生を続けていたことでした。

『非水百花譜』(昭和版) 昭和4-9年(1929-34) 愛媛県美術館蔵

こんな素敵なデザイン、グッズにすればいいのに、と思っていたら、ミュージアムショップでたくさんグッズ化されていました。


観覧料100円ということもあってか、図録(2500円)も”気持ちいい”勢いで目の前でどんどん減っていきました。

11月14日(日)まで。前期・後期(10月12日~)で展示替えがあります。その後、三重県立美術館と福岡県立美術館に巡回します。

(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

主な出品作品などはプレビュー記事をご覧ください。
【プレビュー】「杉浦非水 時代をひらくデザイン」展 たばこと塩の博物館で9月11日から

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