【プレビュー】アメリカ現代美術を代表する女性アーティスト、待望の個展 「ロニ・ホーン」展 ポーラ美術館で9月18日開幕

《ウェル・アンド・トゥルーリー》2009-2010年 10点組、鋳放しの鋳造ガラス 個人蔵 展示風景:「ウェル・アンド・トゥルーリー」ブレゲンツ美術館(オーストリア)2010年 Photo: Stefan Altenburger © Roni Horn

展覧会名:ロニ・ホーン:水の中であなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?

会期:2021年9月18日(土)~2022年3月30日(水)※会期中無休

会場:ポーラ美術館(神奈川県箱根町、小田原駅・箱根湯本駅から直通バス)

入館料:大人1800円、65歳以上1600円、大学・高校生1300円、中学生以下無料ほか

ポーラ美術館の特設サイト

アメリカの現代美術を代表する女性アーティスト、ロニ・ホーン(1955~)の国内初の大規模個展。ロニ・ホーンは2009年ー2010年にかけて、テート・モダンとホイットニー美術館という、ロンドンとニューヨークを代表する美術館で大規模な展覧会を開催して注目を集めた。以後も第一線で活躍する注目の存在だ。またポーラ美術館としても2002年の開館以来、大型企画展としてははじめて同時代の作家を単独で取り上げる機会となる。

40年にわたる軌跡をたどる

《あなたは天気 パート2》(部分) 2010-2011年 66点のカラー印刷、34点の白黒印刷
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth © Roni Horn
《あなたは天気 パート2》(部分) 2010-2011年 66点のカラー印刷、34点の白黒印刷
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth © Roni Horn

1970年代の初期作から、代表作である写真シリーズ《あなたは天気 パート2》(2010ー2011)などを紹介する。モティーフの繰り返しによって徐々に変化していくドローイング作品など、「連続と差異」という作家の一貫した問題意識を浮き彫りにしていく。

《鳥葬 (Cairngorms, Scotland)》2014-2017年 鋳放しの鋳造ガラス
Courtesy the artist and Hauser & Wirth Photo: Ruth Clark © Roni Horn

《エミリのブーケ》(部分)2006-2007年 6本組、固形アルミニウム、鋳造した白いプラスティック
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth © Roni Horn

《または 6》2013-2014年 粉状の顔料、黒鉛、黒炭、色鉛筆、ワニス/紙
グレンストーン美術館(ポトマック,アメリカ)
展示風景:「ロニ・ホーン」バイエラー財団(リーエン、スイス) 2016-2017年
Photo: Stefan Altenburger © Roni Horn
《静かな水(The River Thames, for Example)》(部分) 1999年 15点の額装された写真と文字のオフセット・リトグラフィー/非塗工紙 展示風景:「ロニ・ホーン」バイエラー財団(リーエン、スイス) 2016-2017年 Courtesy of the artist and Hauser & Wirth Photo: Stefan Altenburger © Roni Horn

火山が織りなす光景と作品の出会い

ロニ・ホーンといえばアイスランドへの偏愛で知られる。1975年から現在に至るまで、継続してアイスランド各地をくまなく旅してきたという。火山と氷河が形成した荒涼たるその風土は、彼女のインスピレーションの源泉になってきた。同様に火山が形成した箱根の特徴を生かし、今展では展示室に加えて、屋外の森の遊歩道にも大きなガラス彫刻作品を展示する。その出会いがどんな効果をもたらすかも楽しみだ。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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