プレビュー「刀剣 もののふの心」義元左文字、膝丸、骨喰藤四郎など名刀がサントリー美術館に集結 9月15日から

サントリー美術館 開館60周年記念展 「刀剣 もののふの心」 |
会期 2021年9月15日(水)~10月31日(日) |
会場 サントリー美術館 (東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン内) |
東京メトロ・都営地下鉄六本木駅から直結。 東京メトロ千代田線乃木坂駅から徒歩3分 |
入館料 一般1700円(前売り1500円) 大学・高校生1200円(前売り1000円) |
会期中展示替えあり。 詳細は展覧会のHPで |
刀剣のブームが続いている。美術品としての美しさのみならず、それぞれの刀剣が持つ歴史や物語を読み解くことも、その魅力の一つだろう。
サントリー美術館の開館60周年記念展として開かれる今展では、
桶狭間の戦いで、織田信長が今川義元から奪った「義元左文字」(建勲神社)
源氏の重宝として名高い「膝丸」(大覚寺)
豊臣家ゆかりの「骨喰藤四郎」
など、人気の高い名刀を一堂に展示する。


刀剣にまつわる伝説や物語を伝えてきた絵画作品も注目だ。
酒呑童子の討伐で有名な平安時代の武士、源頼光。サントリー美術館が所蔵する狩野元信筆「酒伝童子絵巻」(重要文化財)では、頼光と四天王(渡辺綱、坂田金時、碓井貞光、卜部季武)らが刀をふるう姿が描かれている。

刀剣を使ったのは、主に武士だが、常に戦い続けたわけではない。馬の調教、武術・剣術の鍛錬をしながら、すごろくやお茶を楽しむ――そんな武家の暮らしぶりがわかるのが、「調馬・厩馬図屛風」(重要文化財、滋賀・多賀大社)だ。


刀剣を通じて、日本史を生きた「もののふ」たちの心に近づける、またとない機会となりそうだ。
会場は以下の全6章で構成される。
第1章:絵画に見るもののふの姿
第2章:甲冑武具と刀装具 もののふの装いと出で立ち
第3章:武士と刀剣 武将が愛した名刀
第4章: 祭礼と刀剣 祇園祭礼図を中心に
第5章:古社寺伝来の刀剣 祈りを託された剣と刀
第6章: 武家風俗画の世界 絵画に見るもののふの暮らし
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)
チケットの購入は、サントリー美術館のHPから。