【プレビュー】日本のミステリーの系譜をたどる  企画展「ミステリーの系譜」 山梨県立文学館で9月18日から

 

企画展「ミステリーの系譜」
会場:山梨県立文学館
会期:2021年9月18日(土)~11月21日(日)
休館日:月曜休館(ただし9月20日は開館)
アクセス:甲府市貢川、JR中央線甲府駅バスターミナル1番乗り場から御勅使、竜王駅経由敷島営業所、大草経由韮崎駅、貢川団地行きのバスで約15分、山梨県立美術館で下車。
観覧料:一般600円、大学生400円ほか。
※来館前に文学館公式サイト(https://www.bungakukan.pref.yamanashi.jp)で開館時間や観覧料などの最新情報を確認してください。

作家として「D坂の殺人事件」「陰獣」などの小説を発表するだけでなく、評論家として数々の海外名作を紹介し、後進を育てた江戸川乱歩。「獄門島」「犬神家の一族」などの「金田一耕助シリーズ」で長編推理小説のファンを大幅に増やした横溝正史。「人生の阿呆」で直木賞を獲得し、従来の「探偵小説」に代わって「推理小説」という名称を提唱した木々高太郎――。戦前、戦後のミステリー界をけん引した巨匠を中心に、その人気と魅力の秘密に迫る。

江戸川乱歩「人間椅子」草稿 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター蔵

江戸川乱歩の「人間椅子」や横溝正史の「八つ墓村」といった日本のミステリーを代表する作品の直筆資料から、作家同士の交流を示す書簡まで、展示物は多種多彩だ。「人間椅子」の草稿は1925年、雑誌「苦楽」に発表された形とは大きく異なっているものだという。「八つ墓村」の原稿は、雑誌「新青年」に同作品が連載された時のものだ。

横溝正史「八つ墓村」原稿 第11回「鬼火の淵」冒頭 世田谷文学館蔵

「新青年」といえば、多数の推理小説を掲載しただけでなく、都会派の雑誌としても有名。松野一夫、竹中英太郎らが手掛けた挿絵の数々は今でもモダンで魅力的だ。その原画も展示される。さらに、漫画「文豪ストレイドッグス」とのコラボ企画もあるという。

竹中英太郎 画 「ココナットの實」(作・夢野久作)挿絵原画 湯村の杜・竹中英太郎記念館蔵

期間中、関連イベントとして、作家・京極夏彦氏による講演会、市川崑監督の映画「犬神家の一族」などの上映会もある予定。詳しくは上記の文学館公式サイトで確認を。

山梨県立文学館

(読売新聞美術展ナビ編集班)

 

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