親子で楽しみたい夏の美術展・展覧会をピックアップ

「徳川家康と歴代将軍展」の会場で

夏休みに親子で訪れるのにおすすめの美術展・展覧会を紹介します。中学生の教科書にも載っているテーマを選びました。依然厳しい状況が続きますが、各館・会場の感染症対策に従って、安全に鑑賞してください。

1「聖徳太子と法隆寺」

「社会科 中学生の歴史」(帝国書院)には、「大王の摂政となった聖徳太子(厩戸王)は、蘇我馬子と協力して新しい政治を行いました」や法隆寺について「現存する世界最古の木造建築として有名です。また五重塔を支えている柱の技術は、現在の東京スカイツリーにも利用されています。寺には、飛鳥文化を代表する多くの仏像や美術工芸品も残されています」などと書かれています。

この聖徳太子と法隆寺について、深く知ることができる絶好の機会が、東京国立博物館(東京・上野)で開かれている特別展「聖徳太子と法隆寺」です。9月5日までの開催です。

【開催中】飛鳥時代の薬師如来や四天王を間近に!特別展「聖徳太子と法隆寺」(東京国立博物館)

2 「植物 地球を支える仲間たち」

「理科の世界」(大日本図書)には、「種子の運ばれ方」というコラムがあり、「風に運ばれる」「動物に食べられて運ばれる」「水に運ばれる」「はじけて飛ぶ」「動物などに付着して運ばれる」といった方法が図解されています。こうした植物のすごさを実感できるのが、国立科学博物館で開催中の特別展「植物 地球を支える仲間たち」です。「○○すぎる植物」をテーマに選ばれた多種多様、見方によっては奇怪面妖な個性あふれる植物たちが並びます。原寸よりも大きく再現された立体物は大迫力。光合成の仕組みなど、最新の研究成果もわかりやすい体験コーナーとして理解できる工夫が盛りだくさんです。


なお「生物」にちなむと、名古屋市科学館で、特別展「昆虫」が開かれています。

3 マンガ家の展覧会

「中学道徳 あすを生きる1」(日本文教出版)には、マンガ「キャプテン翼」の作者・高橋陽一さんが「困難を乗り越える力 サッカーの漫画を描きたい」と、高校3年生の春にマンガ家を目指すことを決意してから、地道な努力でマンガ家になったことが紹介されています。高橋さんの展覧会ではありませんが、この夏、多くのマンガ家の展覧会が開かれています。

画業60年のかわいい伝説 花村えい子と漫画」(埼玉・川越市立美術館、9月12日まで)

没後20年 まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」(東京・練馬区立美術館、9月12日まで)


【マンガルポ】まるごと馬場のぼる展 行った!見た!感じた!(おぐらなおみ)

水木しげる 魂の漫画展」(愛知・岡崎市美術博物館、9月26日まで)

僕のヒーローアカデミア展 DRAWING SMASH」(グランフロント大阪、9月5日まで)

『東京喰種(トーキョーグール)』で知られる「石田スイ展」(「名古屋栄三越7階催物会場、8月15日まで)

4 北斎の展覧会

「社会科 中学生の歴史」(帝国書院)の「江戸の庶民が担った化政文化」で、浮世絵が詳述されています。「町人だけでなく、生活にゆとりが生まれた百姓も寺社参詣などの旅に出かけるようになり、葛飾北斎や歌川(安藤)広重は街道などの風景画を描いて人々の旅心をかきたてました」と書かれています。今夏は、北斎の注目の展覧会やイベントが複数開かれています。

生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」(東京ミッドタウン・ホール、9月17日まで)


【開幕】『北斎漫画』『冨嶽三十六景』『富嶽百景』を<1点残らず>披露 「北斎づくし」(東京ミッドタウン・ホール)

「THE北斎-冨嶽三十六景と幻の絵巻-」(東京・すみだ北斎美術館、9月26日まで)

「巨大映像で迫る五大絵師―北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界―」(東京・大手町三井ホール、9月9日まで)

クイズで楽しむ「冨嶽三十六景」と「東海道五十三次」(静岡・MOA美術館、9月7日まで)

 教科書のテーマ以外からもピックアップしていきます。

 5 徳川家の展覧会

 今年の大河ドラマ「蒼天を衝け」では、最後の将軍徳川慶喜とともに、話中に「こんばんは、徳川家康です」と自己紹介して出てくる初代家康も話題で、徳川歴代将軍に注目が集まっています。

特別展「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」(福岡市博物館、9月5日まで)は、初代から15代まですべての将軍たちが所用した甲冑が一堂に会するという、大河ファン、歴史ファンなら親子一緒に楽しめる展覧会です。中学生以下無料です。

【開幕】徳川将軍ゆかりの品々が集結「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」(福岡市博物館)

名古屋市の徳川美術館では「家康から義直へ」を開催中(9月12日まで)。徳川家康とその九男で尾張藩主となった徳川義直に焦点をあてます。<しかみ像>として家康のマンガなどでおなじみの「徳川家康三方ヶ原戦役画像」も展示されています。(8月15日まで、17日からは模本)。

 6 絵本の展覧会

 絵本関係の展覧会も充実しています。「マンガ家」であげた「まるごと馬場のぼる展」も、『11ぴきのねこ』の絵本作家として有名です。PLAY!  MUSEUM(東京・立川)では、「誕生65周年記念 ミッフィー展」(9月12日まで)が開催されています。絵本の世界に本当に入りこんで遊べてしまう「ぐりとぐら展」も一緒に楽しめます。

絵本『よるくま』で知られる酒井駒子さんの「みみをすますように 酒井駒子」展が横須賀美術館(神奈川)で9月5日まで開かれています。

 (読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

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