【プレビュー】縄文人のホントの暮らしとは―― 特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人―」 江戸東京博物館で10月開幕

東京都指定有形文化財 土偶 縄文時代中期 多摩ニュータウンNo.9遺跡出土 東京都教育委員会蔵

展覧会名:特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人―」

会期:2021年10月9日(土)~12月5日(日)、月曜休館。事前予約制、会期中展示替えあり。 

会場:東京都江戸東京博物館(東京都墨田区横網、JR総武線両国駅西口から徒歩約3分、都営地下鉄大江戸線両国駅A3、A4出口から徒歩約1分)

観覧料:一般1300円、大学生・専門学校生1040円ほか。

※最新情報は来館前に公式サイト(https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/)で確認してください。

1万年以上も続いた縄文時代。そこに生きた人々の生の暮らしはどうだったのか。この展覧会では、江戸の暮らしや文化を振り返る礎として、東京の縄文人に焦点をあてる。東京の縄文時代を考証する大規模な展示会の開催は約35年ぶりという。

環状集落再現模型(多摩ニュータウンNo.107遺跡) 復元年代:縄文時代中期 縮尺1/20 ラフスケッチ図※製作中のため、完成品とは異なる部分があります。

江戸東京博物館の魅力のひとつは、当時の生活をイメージした復元模型。今回の展示でも、2つの復元模型で縄文時代のムラの様子を再現する。常設展示の復元模型と比べてみるのも楽しいかも。

土偶 縄文時代後期 板橋区赤塚城址貝塚出土 江戸東京たてもの園蔵
国宝 土偶(縄文のビーナス) 茅野市所蔵 尖石縄文考古館保管 展示期間:10月19日~11月11日(予定)

この時代、何といっても目を引くのは様々な表情を持った土偶の数々。今回展示される土偶は100点以上。その表情から、当時の人々が何を考えていたのか、想像してみるのも楽しいかも。

重要文化財 石槍 縄文時代草創期 あきる野市前田耕地遺跡出土 東京都教育委員会蔵
丸木舟 縄文時代 江戸東京たてもの園蔵

土、骨、石などの素材で作られた道具類も、当時の生活や自然との共生の様子を垣間見せてくれる。どのように使ったのか? なぜこの形になったのか? 考えてみるのも面白いだろう。併せて東京の縄文発掘史も紹介、考古学の未来も学ぶことができる。

(読売新聞美術展ナビ編集班)