ときめき、まる子、天ない…「りぼん展」グッズ担当者が明かす開発秘話 8月26日からウェブとリアル店舗で販売

2019年に新宿髙島屋からスタートし、今年の6月に12会場目の大丸札幌店で全国巡回を終了した「特別展 りぼん 250万りぼんっ子♥大増刊号」の会場で販売していた展覧会オリジナル商品の事後販売が、7月26日より始まります(詳細は本記事末)。今回は「りぼん展実行委員会」のグッズ担当者Kさん(男性、開発責任者)とMさん(女性、担当者)に、その制作秘話を聞きました。
――まずはグッズ開発で工夫したことを教えてください
Kさん 今回の展覧会は1990年代前半の「りぼん」の発行部数が最も多かった時期の人気作品を中心に取り上げたので、大人になった当時の読者がいま、「欲しい」と思ってもらえるようなデザインを目指しました。
Mさん 主に外で使うアイテムは日常づかいできるさりげないデザインに、文房具など普段はバックの中にこっそり忍ばせるようなアイテムは当時のふろくや全サ(応募者全員サービス)に使われたイラストを流用して“懐かしさ全開”に、作中に登場する小物の再現グッズは、なるべく世界観を忠実に再現するようにしました。
Kさん 「大人が使ってもおかしくない」でも「当時を思い出す懐かしいデザイン」のバランスが難しかったですね。少女まんがの繊細で美しいイラストの色に近づけるのも大変でした。
――実際に会場でのお客さんの反応はどうでしたか?
Kさん 特にふろくを復刻した商品などはアイテムを手に取りながら「これ持ってた!」「懐かしい!」と喜びながら購入してくださって、担当者としてとても嬉しかったです。
――それではいくつか具体的に紹介してもらえますか?

Mさん 「コスチュームキューピー®」という、キーホルダーのキューピーに人気キャラの“コスプレ”をさせた商品が好評でした。もともと平面上に描かれているキャラを立体に再現するのが大変で、ポコ太(「姫ちゃんのリボン」)のたてがみの数、リーヤ(「赤ずきんチャチャ」)の瞳のキラキラ感、スドーザウルス(「天使なんかじゃない」)の頭から尾へかけてのギザギザは、原作イラストのように可愛くできたと思います!後ろ姿も凝っていて可愛いんですよ!

Kさん 僕のイチオシは「復刻ふろくノート」です。皆さん、思い出深いふろくが数多くあると思うのですが、厳選して商品化しなければいけないのが苦渋の決断でした。できれば、もっとたくさん復刻したかった!(笑)
当時はまだデザインをデータにして保管していなかったため、どうやって再現すればいいか悩み…最終的には当時のふろくの実物をカメラで撮影し、きれいに画像処理することで、何とか当時のままのクオリティで再現することができました。
これを使えば当時の記憶がよみがえると思いますし、同世代の友人の目に留まれば、そこから思い出話に花が咲くと思います!

Mさん もう一つお薦めしたいのが「まほうのくすり」です。皆さん覚えていますかね?『ご近所物語』の番外編に登場する金平糖が入った瓶をイメージしたものです。開発当初は瓶にキャラクターのイラストを入れる案もあったのですが、作品に登場したデザインを近づけることに専念し、矢沢あい先生の手描き文字から起こしたラベルとアクセントに、作中に登場するブランド「ハッピーベリー」のマークだけを入れるデザインにしました。結果的には、ファンの皆さんに大好評でした。
この商品は金平糖を食べ終わった後も中身を入れ替えてずっと楽しめるんです!
Kさん そのほかの商品も、使うたびに当時にタイムスリップしたような思い出に浸れること間違いなしです!
――開発の裏にこんな苦労があったのですね。ありがとうございました!
「特別展 りぼん」事後販売の詳細
▽オンライン販売 販売期間:7/26(月)~10/31(日)
・ジャンプキャラクターズストア
・ジャンプキャラクターズストア HAPPY PLUS STORE店
・MARUYODO
・ハイブリッド型総合書店honto
▽書店POPUPショップ
・ジュンク堂書店 池袋本店 9F催事場 9/8(水)~9/20(月)
※事後販売の詳細は展覧会公式サイトのグッズ紹介ページへ。
©彩花みん/集英社 ©池野恋/集英社 ©一条ゆかり/集英社 ©岡田あ~みん/集英社 ©小花美穂/集英社 ©さくらプロダクション ©椎名あゆみ/集英社 ©柊あおい/集英社 ©水沢めぐみ/集英社 ©矢沢あい/集英社 ©矢沢漫画制作所/集英社 ©吉住渉/集英社