【開幕】「巨大映像で迫る五大絵師ー北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界ー」 大手町三井ホール

若冲の重要文化財「仙人掌群鶏図」。鶏たちが大画面から飛び出しそうな勢いで迫る

展覧会名:巨大映像で迫る五大絵師 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界ー

会期:2021年7月16日(金)~9月9日(木)

会場:大手町三井ホール(東京・大手町、東京メトロ、都営「大手町」駅直結・各線から徒歩2~9分、JR「東京」駅直結・徒歩約12分)

開館時間:午前10時30分~午後7時30分(入館は閉館の60分前まで)

観覧料:一般2000円/大学生・専門学生1500円/中学生・高校生:当日1000円/満70歳以上、小学生以下、障がい者の方は入場無料

詳しくは公式サイト

なお、大阪巡回展が堂島リバーフォーラムで12月3日(金)~22年1月30日(日)の会期で開催される。

おなじみ北斎の冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」もこの迫力

日本美術史を飾った5人の巨匠の代表作などを超細密データ化し、巨大スクリーンに投影することで新しい映像体験を提供するデジタルアート展覧会。高さ7メートル、幅45メートルという3面から成る大画面の迫力と巧みな映像演出、音響効果も相まって、テーマパークさながらの没入感を味わえる。

本編は約20分で、その「前説」として約20分の解説コーナーがあり、見どころやポイントを教えてくれる。本編のあとには写真を自由に撮れる時間帯が設けてあり、自撮りなども楽しめる。登場する作品は全42作品の中から毎日入れ替わるという。

おなじみ宗達の国宝「風神雷神図屛風」。力感の一方で、髪の毛のさらさらした感じもよくわかる。光琳の重要文化財「風神雷神図屛風」との比較もたのしい
作者不詳「平家物語図屛風」。斬りあいの場面は思わず目を伏せるほど
広重の東海道五拾三次「日本橋 朝之景」。物売りの掛け声が聞こえてきそうな臨場感
若冲の「百花の図」。若冲の精密な描写は超アップの映像になるとさらに際立つ

作家はこれほど拡大されて作品が鑑賞されることは想定していなかったはずだが、超細密なデジタル化によってアラが見えるどころか、むしろディテールの精密な表現が一層クローズアップされる。巨匠たちの尋常でないこだわりに圧倒される。日本絵画の入門編として子供たちとみるのも楽しそう。

とはいえ、やはり絵は実物を見たい。監修にあたった日本美術史家の小林忠・学習院大名誉教授(岡田美術館長)は開幕前日のプレス発表会で「ここでの素晴らしい体験が、美術館や博物館に足を運ぶきっかけになってほしい」と話した。その通りだと思う。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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