【関西版】12月に見られる関西の美術館・博物館の展覧会を紹介

12月に見られる関西の美術展や展覧会から、美術展ナビ関西の担当者が注目の展覧会をピックアップしました。また、11月にご紹介した展覧会のレビュー記事へのリンクも追加しています。ぜひ最後までご覧ください!

12月開幕の展覧会

「名画の殿堂 藤田美術館展傳三郎のまなざし」 奈良国立博物館

本展は2019年春に開催した特別展「国宝の殿堂 藤田美術館展」の続編で、奈良国立博物館にて1210日から来年123日まで開催されます。平安時代から近代にいたる各時代、そして日本美術に影響を与え続けた中国まで、同館が所蔵する様々な時代の絵画の名品を一堂に紹介します。

名画の殿堂 藤田美術館展傳三郎のまなざし

 

開館25周年記念「みうらじゅん マイ遺品展」 アサヒビール大山崎山荘美術館

アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府)の開館25周年を記念し、開館25周年記念「みうらじゅん マイ遺品展」が1218日から来年36日まで開催されます。「マイブーム」、「ゆるキャラ」などの命名者であり、イラストレーター、漫画家、エッセイスト、ミュージシャンなどとして幅広く活躍するみうらじゅん氏が、長年にわたり収集・制作し、自ら「マイ遺品」と名づけた品々を、みうら氏の出身地である京都の地で一挙に公開します。

開館25周年記念「みうらじゅん マイ遺品展」

 

9~11月に開幕した展覧会

特別企画展「雪村とその時代」 大和文華館

中世禅林の初期水墨画や、雪村と同時代に都で活躍した狩野派の水墨画などとともに雪村作品を展示し、その独創性にあらためて注目する本展。重要文化財「呂洞賓図」など約40件が展示されます。大和文華館で1226日まで。

特別企画展 雪村とその時代

 

フィンレイソン展 京都文化博物館

1820年に創業したフィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン」の、創業から200年の歴史を振り返りながら人気のデザインの魅力を多数の原画で紹介する「創業200周年記念 フィンレイソン展フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル」が京都文化博物館で来年110日まで開催されています。

【レビュー】「創業200周年記念 フィンレイソン展」(京都文化博物館)北欧フィンランドのデザインの世界へ没入

 

The Museum Collection Meets HIBINO「展示室で会いましょう」 姫路市立美術館

東京藝術大学の次期学長に選出されたアーティスト・日比野克彦の作品約100点と、小学生の頃から日比野が憧憬するアンリ・マティスやフランシスコ・デ・ゴヤといった時代も国も異なる6人の同館所蔵作家の作品約100点が一堂に会します。会期中、日比野克彦が展示作品に触発され、順次新作を生み出していくライブ・ペインティングも試みます。姫路市立美術館(兵庫県)で、来年116日まで。

The Museum Collection Meets HIBINO「展示室で会いましょう」

 

コレクター福富太郎の眼 あべのハルカス美術館

近代日本絵画の屈指のコレクターでもあった実業家・福富太郎(19312018)のたぐいまれなコレクションを展示する「コレクター福富太郎の眼 昭和の名実業家が愛した珠玉のコレクション」が、来年116日まであべのハルカス美術館で開催されています。鏑木清方や北野恒富に代表される東西画家の美人画をはじめ、時代を映す黎明期の洋画から戦争画に至るまで、コレクションの魅力を約80点の作品をとおして紹介します。

コレクター福富太郎の眼 昭和の名実業家が愛した珠玉のコレクション(大阪展)

 

上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー 京都国立近代美術館

ウィーンと京都を舞台に幅広く活躍した女性デザイナー「上野リチ:ウィーンから来たデザイン・ファンタジー」展が、京都国立近代美術館で来年116日まで開催されています。約370件の作品や資料から色彩豊かで創造力あふれるリチの魅力あるデザイン世界の全貌を紹介します、世界初の大規模回顧展。来年2月には東京・三菱一号館美術館でも開催されます。

【開幕レビュー】「上野リチ」激動の時代にウィーンと京都で活躍した女性デザイナーの生涯をたどる 京都国立近代美術館で来年1月16日まで

 

メトロポリタン美術館展 大阪市立美術館

世界屈指のミュージアム、ニューヨーク・メトロポリタン美術館から、カラヴァッジョやフェルメール、モネ、ドガ、そしてセザンヌなど、圧巻のラインナップの西洋画が来日。選りすぐりのヨーロッパの名画65点のうち、46点は日本初公開となります。大阪市立美術館で来年116日まで。その後、東京(国立新美術館)にも巡回します。

【開幕レビュー】「メトロポリタン美術館展」初期ルネサンスからポスト印象派まで巨匠の名作65点で西洋絵画史500年をたどる

 

かがやく金銀細工―日本・中国の装飾具― 和泉市久保惣記念美術館

室町時代から江戸時代のつばや中国の戦国時代から漢時代の帯鉤たいこう(帯留め金具)など、日本、中国の古代から近世にかけて製作された装飾具が、金属工芸を中心に館蔵品から約150点展示されます。きらびやかな装飾具の世界をお楽しみください。和泉市久保惣記念美術館(大阪府)で、会期は来年123日まで。

かがやく金銀細工―日本・中国の装飾具―

 

特別展「虫めづる日本の美-養老孟司×細見コレクション-」 細見美術館

本展では、無類の昆虫愛好家、昆虫学者としても知られる解剖学者の養老孟司が、細見コレクションから選ぶ、虫を表した絵画・工芸作品約60点を紹介します。写実の精緻を極めた伊藤若冲の「糸瓜群虫図」、宝石のような虫たちが鏤められた蒔絵の小箱など、みずみずしい好奇心にあふれる虫博士の眼が出会った、日本の美に息づく儚くも美しき生命をご覧ください。細見美術館(京都市)で、会期は来年123日まで。

特別展 虫めづる日本の美-養老孟司×細見コレクション-

 

躍動するインド世界の布 国立民族学博物館

インド社会をつくりだしている人びとの営みを多彩な布とともに紹介する「躍動するインド世界の布」が国立民族学博物館(大阪府吹田市)にて来年125日まで開催されています。本展では、場をくぎり、人をつなぎ、神と人の媒介となり、政治をうごかし、グローバル経済をうみだすインド世界の布の現場に光をあて、グローバル化が進む現代インドの社会や文化の持続と変容の動態をひもときます。

躍動するインド世界の布

 

上村松篁展 松伯美術館

日本画家・上村松園の長男として京都に生まれ、近現代の京都画壇において格調高い花鳥画を描き続けた上村松篁(19022001)の「美の構成」に迫る「上村松篁展」が、松伯美術館(奈良市)にて開催されています。会期は来年26日まで。松篁が50年間も胸の中で温めていたモチーフである、火炎木と印度孔雀とスコールを描いた70歳時の代表作「燦雨」の本画をはじめ、作品の制作過程を知ることのできる下絵や素描をあわせて展示しています。

上村松篁展 「美の構成」に触れる

 

古代エジプト展 兵庫県立美術館

世界屈指の古代エジプト・コレクションを誇るオランダのライデン国立古代博物館の、約25,000点にのぼる所蔵品から厳選した、ミイラや副葬品を含む約250点を展示する「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」が、兵庫県立美術館で開催されています。近代人を魅了した遺跡発掘から、CTスキャンを駆使し、現代科学の粋によって解明するミイラの生前の様子など、ライデン国立古代博物館の全面的な支援のもと、古代エジプト文明の魅力を様々な視点から紹介します。会期は来年227日まで。

ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展

 

横尾忠則の恐怖の館 横尾忠則現代美術館

横尾の多彩な作品を通じて「芸術」と「恐怖」との関係性について考察する「横尾忠則の恐怖の館」が来年227日まで横尾忠則現代美術館(神戸市)にて開催されています。

横尾忠則の恐怖の館

 

(読売新聞大阪本社文化事業部)

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