【プレビュー】 江戸のハレを飾る 特別展「大江戸の華-武家の儀礼と商家の祭-」江戸東京博物館(東京・両国)で7月10日開幕

江戸時代も中期に入る18世紀初頭、江戸は推定100万の人口を擁する大都市だった。江戸の武家や商家の儀礼、祭などの年中行事を取り上げ、江戸に暮らした人々のハレの場面や舞台を描く展覧会。
特別展「大江戸の華-武家の儀礼と商家の祭-」
江戸東京博物館(東京・両国)
会 期 7月10日(土)~9月20日(月・祝)
会期中展示替えあり
開館時間 午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)
入場者が多い場合は入場制限も
休館日 月曜日、8月10日(7月26日、8月2、9、16、30日、9月20日は開館)
入館料 一般1400円ほか
JR総武線・両国駅西口より徒歩3分。地下鉄大江戸線・両国駅A3、4出口徒歩1分
詳しくは同博物館ホームページへ
1章 式正-武器と儀礼-


戦乱の世も終わり泰平の世となると、武芸よりも主君への忠義や父祖への孝、家の序列やその秩序を守るための儀礼が重んじられるようになる。武士の身分を象徴する具足や刀剣も実用性より審美性が重視されることに。泰平の世の武家の姿に迫る。
2章 年中行事-お稲荷さまと雛祭り-

江戸の発展は、いくつもの店舗を構える大店と呼ばれる巨大な商人を生み出す。豪壮な暮らしの中で用いられた調度は、大名家のものと比べても見劣りしない。そうした大店の一つ鹿嶋屋東店(かじまやひがしだな)に伝わる祭祀道具を中心に、江戸時代の祭を臨場感たっぷりに再現する。

3章 憧憬-彩りの道具と装い-

武家社会の女性の役割は家を守り次の世代へと繋ぐこと。婚礼を通して家と家との橋渡し役となり、世継ぎを立派に育て上げることで家の繁栄を支えた。武家の女性たちの大きな役目だった「婚礼」と「子育て」に注目して、江戸の繁栄を蔭で支えた彼女たちの姿を紐解く。

(読売新聞事業局美術展ナビ編集班・秋山公哉)