美濃の陶磁器の素材「土」そのものを展示「MINO SOIL」

展示会名:「MINO SOIL Archaeology of Mino」
会期: 2021年6月8日(火)~6月13日(日)
会場: 441(東京都渋谷区神宮前5-12-1)
入場料: 無料

茶道具の陶器も、タイルなどのセラミック製品も、焼き物の原料は「土」だ。
知識としては知っていても、素材である土はどのように採られ、どのような姿をしているのかを見たことがある人はそれほど多くはないだろう。

日本有数の陶磁器生産地である岐阜県美濃地方のタイルメーカー「エクシィズ」と食器専門商社「井澤コーポレーション」が、インドの建築事務所「スタジオ・ムンバイ」とコラボし、土と鉱山をテーマにした展示「MINO SOIL Archaeology of Mino」を、東京・表参道の「441」で開いている。

高野ユリカ撮影の鉱山の写真

展示空間に、製品はない。写真家高野ユリカが撮影した美濃の鉱山の写真が壁に並び、録音家藤口諒太の鉱山で土を踏みしめる音、風の音などが流れる。
床には、「土」が展示。美濃地方の山でとれた様々な土をブロックにしたり、球形にしたり、一部は焼いて形を固定して、オブジェとしているものもあるが、基本的には「素材」そのもの。

土とともに欠かせなかった珪化木

約500万~1000万年前の炭化した木「珪化木けいかぼく」は、鉱山で発見されたばかり。こうした珪化木の破片が混じった粘土は可塑性があり、器などの原材料として欠かせないだけでなく、かつては焼き物を焼くときの燃料としても重要だったという。

企画した2社のひとつ岐阜県多治見市のタイルメーカー「エクシィズ」の笠井建佑・新開発事業室長は、「美濃の焼き物の歴史は1300年前までさかのぼる。そして、その理由は、この地域が500万年~2000万年にあった東海湖という巨大な湖の底で、長大な時間をかけて堆積たいせきした粘土があったから」と話し、「陶磁器は、数百万年という悠久の時を経た貴重な土を使っているというストーリーを伝えたい」と力を込める。

(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

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