【プレビュー】「序の舞」「母子」「焰」・・代表作が結集 新発見の「清少納言」も 「上村松園」展 京都市京セラ美術館で7月17日開幕

重要文化財《序の舞》1936年 東京藝術大学蔵 ◎後期展示

展覧会名:京都市京セラ美術館開館1周年記念「上村松園」

会期:2021年7月17日(土)~9月12日(日)

   前期:7月17日(土)~8月15日(日)

   後期:8月17日(火)~9月12日(日)

会場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1F(京都市左京区、地下鉄東西線「東山駅」より徒歩約8分、京阪「三条駅」より徒歩約16分、市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ)

開館時間:10:00~18:00(最終入場は17:30)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館)

料金:一般1800円(1600円)、大学・高校生1300円(1100円)、中学生以下:無料ほか ※()内は前売・20名以上の団体料金

古都を代表する美術館のひとつ、京都市京セラ美術館。開館一周年記念に相応しく、京都画壇を代表する上村松園(1875~1949)の回顧展が開催される。おなじみの《序の舞》《母子》《焰》など、最初期から絶筆に至る代表作の約100点を紹介する。新発見の《清少納言》も登場し、日本画ファン、松園ファンには必見の内容だ。

<みどころ1> 代表作が全国から結集

同館の松園展は、1974年の「生誕100年記念 上村松園展」以来。約50年ぶりとなる今回は、東北から九州まで、全国50か所以上の国公私立美術館と個人所蔵家の協力を得て、各年代の名作、文展、帝展、新文展に出品された多くの作品が集まる。

★前期(7月17日~8月15日)の主な出品作品

《焰》1918年 東京国立博物館蔵

光源氏の正妻、葵上に嫉妬するあまり、生霊になってしまった六条御息所を描いた。数多い松園の名作の中でもとりわけ強烈な印象を残す一作。

重要文化財《母子》1934年 東京国立近代美術館蔵
《草紙洗小町》1937年 東京藝術大学蔵
《砧》1938年 山種美術館蔵
《晩秋》1943年 大阪市立美術館蔵

 

★後期(8月17日~9月12日)の主な出品作品

重要文化財《序の舞》1936年 東京藝術大学蔵

優雅な所作の中に気品あふれる美しさ。改めて説明するまでもない松園の代表作。

《長夜》1907年 福田美術館蔵

★通期展示の主な出品作品

《人生の花》1899年 京都市美術館蔵
《初夏の夕》1949年 京都市美術館蔵

<みどころ2> 新発見の作品

新発見となる《清少納言》を初めて公開する。《花がたみ》(1915年)と《焰》(1918年)の間に制作され、大正期の名作。作品そのものは長く行方不明になっていた。

《清少納言》1917―18年頃 個人蔵 ◎通期展示

<みどころ3> 久々登場の名作も

《人形つかい》(双幅)(1910年、個人蔵)は1999年以来、《姉妹三人》(1903年、個人蔵)は2005年以来の出品になる。過去の回顧展ではあまり出品されたことのない《花ざかり》(1900年頃、公益財団法人二階堂美術館蔵)や《うつろふ春》(1938年、霊友会 妙一コレクション)も出品される。

<みどころ4> 木村伊兵衛の写真作品《上村松園》を初出品

木村伊兵衛が横山大観、川合玉堂、上村松園、鏑木清方の4人を撮影し、海外向けに1939年に刊行された写真集『Four Japanese Painters(四人の日本画家)』。このために撮影された写真作品《上村松園》(1938年、東京都写真美術館蔵)7点を、松園の回顧展としては初めて出品する。

<上村松園(うえむら・しょうえん)>1875-1949

京都市生まれ。京都府画学校に学び、鈴木松年、幸野媒嶺、竹内栖鳳に師事。第3回内国勧業博覧会で一等褒状を得るなど早くから頭角を現し、文展開設以降、官展で活躍。格調高い女性像で比類ない境地を築く。1948年、女性で初めて文化勲章を受章。

(読売新聞東京本社事業局美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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