【プレビュー】アート界のレジェンド、自ら監修の大規模展 「GENKYO 横尾忠則」展 コロナ禍下の新作も初公開 東京都現代美術館で今夏開幕

横尾忠則《T+Y自画像》2018年 個人蔵

展覧会名:GENKYO 横尾忠則 [原郷から幻境へ、そして現況は?]

会期:2021年7月17日(土)~10月17日(日)

会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好、東京メトロ半蔵門線清澄白河駅より徒歩9分、都営地下鉄大江戸線清澄白河駅より徒歩13分、東京メトロ東西線木場駅より徒歩15分、都営地下鉄新宿線菊川駅より徒歩15分)

休館日:月曜日(8月9日、9月20日は開館)、8月10日、9月21日

観覧料:一般2000円、大学生・専門学校生・65歳以上1300円、中高生800円ほか

詳しくは展覧会公式サイトへ。

1960年代から今日に至るまで、常に第一線で活躍してきたアート界のレジェンドの過去最大規模の個展が開催される。愛知県美術館で今年はじめに開かれ、話題になった「GENKYO 横尾忠則」展が東京展ではさらにスケールアップ。本人の監修により構成を見直し、去年から今年にかけて制作された新作を含めて、合計500点以上の作品が出品される。タイトルの大意は、すべての人間の魂の故郷とする「原郷」からくみ上げた、豊かで奔放なイメージの世界「幻境」を、独創的な絵画に描き出してきた作家の「現況」は、というところだろうか。彼の世界観にどっぷりと浸れる展覧会になるだろう。

<見どころ> 2020~21年の新作を初公開

横尾忠則《高い買物》2020年 作家蔵

全世界がコロナ禍に見舞われるという未曽有の状況の下、作家は外出や来客を制限しつつアトリエにこもり、制作に没頭してきた。大作ばかり20点以上の新制作を初公開する。

<見どころ> 横尾芸術の全貌を見渡せる最大規模の展示

横尾忠則《原郷》2019年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
横尾忠則《実験報告》1996年 東京都現代美術館
横尾忠則《Wの惑星》2005年 作家蔵

若くしてグラフィックデザイナー、イラストレーターとして脚光を浴びたのち、いわゆる「画家宣言」から40年が経過。めまぐるしくスタイルを変えながら、森羅万象をモチーフとしておびただしい数の作品を生み出してきた。愛知展からパワーアップした本展では絵画を中心に、初期グラフィック作品を加えた500点以上を展覧する。

<見どころ> 横尾忠則自らが監修して構成

横尾忠則近影(角南範子撮影、2020年)
横尾忠則《寒山拾得 2020》2019年 作家蔵

「作品による自伝」をテーマに企画された「GENKYO 横尾忠則」愛知展を、作家自身がリミックスした。出品作品を半分以上入れ替え、構成も根本から見直して全く新しい展覧会に生まれ変わった。新しい観点から横尾芸術を体感できるだろう。

(読売新聞東京本社事業局美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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