北斎の生涯を豪華キャストで描く 映画『HOKUSAI』 5月28日公開

(C)2020 HOKUSAI MOVIE

稀代の浮世絵師で、のちの世界の美術界に大きな影響を与えた巨匠、葛飾北斎(1760~1849)の生涯を描いた映画『HOKUSAI』(橋本一監督)が5月28日(金)、全国ロードショーとなる。上映館など詳しくは公式サイトへ。

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主役・北斎は柳楽優弥と田中泯のW主演で、柳楽が青年・壮年期、田中が老年期をそれぞれ演じる。謎も多い北斎の人生に大きな影響を与えた人物として、版元・蔦屋重三郎(阿部寛)と戯作者・柳亭種彦(永山瑛太)の二人をクローズアップした。アーティストとして幾多の困難に乗り越え、時に権力とも対立しつつ、「冨嶽三十六景」をはじめとする名作群に至ったとするオリジナルストーリー。当時の史料を読み込み、歴史的背景を踏まえた上で、絵に取りつかれた天才の人生を想像力豊かに描き出している。喜多川歌麿に玉木宏、弟子の高井鴻山に青木崇高、妻のコトに瀧本美織、娘のお栄に企画・脚本も担当した河原れんなど、北斎をめぐるキャストも豪華だ。

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本作のもうひとつの主役はいうまでもなく浮世絵になる。劇中に登場する「江島春望」「神奈川沖波裏」などを復刻させた貴重な版画や、制作に必要な道具は「アダチ伝統木版画技術保存財団」から借用。版画を摺るシーンでは、実際の彫師と摺師が出演した。劇中では本物の職人ならではの巧みな技も堪能でき、美術ファンも注目だろう。

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また、「神奈川沖浪裏」の下絵や、「生首図」「男浪」「女浪」などの肉筆画は、浮世絵指導で参加した東京藝術大学の向井大祐氏や松原亜実氏らが実際に描いたもの。こちらも見逃せない。

(読売新聞東京本社事業局美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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