生誕260年記念 特別展「北斎づくし」 東京・六本木で7月開幕 《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》の「全て」を展示

展覧会名:生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」
会期:2021年7月22日(木)~9月17日(金)
休館日:8月10日(火)、8月24日(火)、9月7日(火)
会場:東京ミッドタウン・ホール[東京ミッドタウンB1 ](東京・六本木、東京メトロ日比谷線六本木駅・都営大江戸線六本木駅より直結、東京メトロ千代田線乃木坂駅より徒歩3分)
詳しくは公式サイトへ。
世界の美術史に燦然と輝く巨匠、葛飾北斎(1760~1849)の生誕260年を記念した大掛かりな展覧会。代表作である『北斎漫画』『冨嶽三十六景』『富嶽百景』の全ページ、全点、全図が一堂に会する大掛かりな内容だ。昨年夏、「北斎/HOKUSAI 2020」展として開催予定だったがコロナ禍のために延期。名称も新たに、真夏の東京で、北斎作品で埋め尽くされた展示空間を楽しめそうだ。
<北斎漫画> 森羅万象の約3600図からなる絵手本で、初編から十五編までの全883ページを紹介。同時展示のため約500冊の『北斎漫画』を集める。


<冨嶽三十六景> 圧倒的な知名度と完成度を誇る風景画。全46点。


<富嶽百景> 神話や伝説、歴史を踏まえて四季折々の富士山の姿を描いた絵本。初編、二編、三編の3冊に計102図。初編の「跋文」(後書き)は有名。


<作品の質にこだわり、凝りに凝った展示>
『北斎漫画』の全15巻、883ページをすべて展示するために、北斎の世界的コレクターとして知られる浦上満さんがコレクションを提供した。

展示空間の設計は、国際的に活躍する建築家・田根剛さん。フランス国立グランパレ美術館で2014年に開催された北斎展の会場デザインも手掛けた。

本展のキービジュアルや、会場のグラフィックはアートディレクターの祖父江慎さんが担当する。

展示解説はおなじみの橋本麻里さん。日本美術に詳しいライター・エディターで、永青文庫副館長を務める。

展示には凸版印刷による高細密なデジタル画像を活用。和紙の繊維もはっきり確認できるほどで、北斎の描いた世界に没入する。

(読売新聞東京本社事業局美術展ナビ編集班 岡部匡志)
内覧会の動画です
あす22日に開幕する「#北斎づくし」の内覧会に伺いました。
床から上まで北斎づくし!
360度、北斎づくし!「ポスター?」と誤解するほど巨大な図録も型破り!
9月17日まで、会場は東京ミッドタウン・ホール です pic.twitter.com/VEz8q437TU— 美術展ナビ (@art_ex_japan) July 21, 2021