チューリップだけでない!デ・ステイルの家具も!駐日オランダ王国大使館がオンラインツアーを開催

駐日オランダ王国大使館は4月21日、オランダ産の約1万5000輪以上のチューリップが咲き誇る大使公邸(東京都港区)を、オンラインで巡るイベント「チューリップガーデン・オンラインツアー」を開催する。通常、一般人は入ることができない築約100年の大使公邸にもカメラが入り、中にあるアート作品や家具などを見ることができる貴重な機会となる。

駐日オランダ王国大使館

オランダのアートといえば、現在、SOMPO美術館(東京・新宿)で開催されている「生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」(6月6日まで)が注目されている。大使公邸内には、その「デ・ステイル」デザインの椅子もあるという。

原種に最も近いチューリップとは

チューリップは、16世紀に、原産地のトルコからオランダに持ち込まれた。それ以来、オランダはチューリップの栽培が盛んで、世界中にあるチューリップ畑の約8割がオランダにある。東京都港区にある公邸のチューリップガーデンでは、原種に最も近いと言われている「バケリライラックワンダー」や現在最も黒に近いチューリップと言われているクイーンズ・オブ・ザ・ナイトなど、珍しい種類のチューリップがある。

原種に最も近いとされる「バケリライラックワンダー」

 

昭和初期に建てられた公邸建物

オランダは、鎖国していた江戸時代でも唯一の西洋諸国の貿易相手で、日本と深い関係がある。幕末日本の開国後、1858年に日蘭通商条約が締結され、外交関係が樹立した。オランダは、1883年にその拠点を現在の大使公邸がある場所に移した。1923年の関東大震災で倒壊。同大使館によると、1928年(昭和3年)に、現在の公邸建物が建てられたという。

大使公邸内

オランダのアートを紹介

公邸内には、オランダのアート作品や家具が多くある。
ふだんは、なかなか見られない作品群だが、同大使館にいくつかの作品を紹介してもらった。

Fisher Boats at a Quiet Sea, Hendrik W. Mesdag, 1895
ヘンドリック・ウィレム・メスダッハは、ハーグ派の重要な油絵画家、水彩画家、石版画家、銅板画家であるだけでなく、有力な収集家でありパトロンだった。

Fisher Boats at a Quiet Sea, Hendrik W. Mesdag, 1895

Red and Blue Chair, Gerrit Rietveld, 1917
ヘリット・リートフェルトの赤と青の椅子は、オランダデザインを代表する作品の一つ。この椅子は1918年にデザインされ、1923年に着色された。原色のみの配色は、「デ・ステイル」の典型で、最も有名な論客であり、デザイナーでもあったピエト・モンドリアンが広めたもの。

Red and Blue Chair, Gerrit Rietveld, 1917

Sushi Collection, Edward van Vliet, Moroso, 2008
エドワード・ファン・フリーの作品は、模様、色、形を織り重ねることで魅力的で色鮮やかな作品に仕上がっている。Sushiコレクションは、ファン・フリートのコスモポリタンなスタイルがよく表れた家具。幾何学的な模様の布で覆われた椅子は、イスラム美術のタイルや日本の織物、もしくはスピログラフの曲線を思い起こさせる。

Sushi Collection, Edward van Vliet, Moroso, 2008

Paper Chandelier, Studio Job, Moooi, 2005
Studio Job(スタジオジョブ)は、デザイン・アカデミー・ホーヘン卒のヨブ・スミーツとニンケ・テュナゲルによるユニットで、2000年半ばに現れ、「デザインアート」といわれるトレンドの旗手だ。

Paper Chandelier, Studio Job, Moooi, 2005

オンラインツアーは、4月21日(水)午後3時から、特設ページで配信される。ライブチャット機能を利用して、参加者から質問にも答えるという。事前予約などは不要、無料。
特設ページは、
http://nlinjp.com/TulipWebpage

写真はいずれも駐日オランダ王国大使館提供。

(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

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