【プレビュー】あの組み合わせが再びマッチアップ! 「しりあがりサン北斎サン」展 すみだ北斎美術館で4月20日から

しりあがり寿 「ちょっと可笑しなほぼ三十六景 青富士」 🄫しりあがり寿 すみだ北斎美術館蔵

しりあがりサン北斎サン -クスっと笑えるSHOW TIME!-

会期:2021年4月20日(火)~6月27日(日)→7月10日(土)まで延長

休館日:毎週月曜休館(ただし5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)は休館)

    <前期>4月20日(火)~4月24日(土)5月23日(日)、6月1日(日)~6月20日(火)

    <後期>5月25日(火)~6月27日(日)→6月22日(火)~7月10日(土)

開館時間:9:30~17:30(入館は17:00)まで

会場:すみだ北斎美術館(東京都墨田区、都営大江戸線両国駅より徒歩5分、JR総武線両国駅より徒歩9分)

観覧料:一般1000円、高校生・大学生700円、中学生300円ほか

マンガ家でアーティストのしりあがり寿さんが、葛飾北斎の作品をしりあがり流に解釈し、パロディを披露するユニークな展覧会。2018年に同美術館で開催されて人気を集めた「ちょっと可笑しなほぼ三十六景 しりあがり寿北斎と戯れる」展をスケールアップした。同展で紹介された「ちょっと可笑しなほぼ三十六景」に加え、「青富士」「瑠璃富士」などの新作が登場する。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」すみだ北斎美術館蔵

パロディの「元ネタ」となった同館所蔵の北斎作品なども加わり、より大きな構成で160点を展示する。いたずら心と遊び心満載の、思わずクスっと笑える催しになりそうだ。なお、本展タイトルの「サン」には意味が重ねて込められており、個人の名前のあとにつける敬称の「さん」、絵をほめたたえ、または批判する際に使用する「讃・賛」でもある。

<作家プロフィール>

しりあがり寿(しりあがり・ことぶき)

1958年静岡市生まれ。神戸芸術工科大学専任教授、日本大学藝術学部非常勤講師。1981年、多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後、食品メーカーでデザイン、広告、商品開発などを手掛ける。1985年、単行本『エレキな春』で漫画家デビュー。1994年独立後はマンガ、イラストなど幅広く活動。近年は現代美術にも活動の幅を広げており、昨年は「古典×現代2020-時空を超える日本のアート」(国立新美術館)に出展した。2011年、東日本大震災や原発をテーマにした『あの日からのマンガ』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。2014年、紫綬褒章受章。

本展について詳しくは同美術館サイトへ。

(読売新聞東京本社事業局美術展ナビ編集班 岡部匡志)