「時の束を披く―古典籍からうまれるアートと翻訳―」展 国文学研究資料館(東京・立川)

絵巻『百鬼夜行図』(江戸後期写、国文学研究資料館蔵)

「ないじぇる芸術共創ラボ展 時の束をひらく―古典籍からうまれるアートと翻訳―」
会期:2021年2月15日(月)~4月24日(土) 開催日9日(金)、12日(月)、14日(水)、16日(金)、19日(月)、21日(水)、23日(金)、24日(土) 会期は変更の場合も。
開館時間:10:00~16:00
会場:国文学研究資料館(東京都立川市、多摩モノレール高松駅下車、徒歩10分)
入場料:無料(要事前予約)

詳しくは同館ウェブサイトへ。

国文学研究資料館は2017年10月から、第一線で活躍するクリエイターに、所蔵する古典籍(明治以前の本)を自由な発想で活用してもらう「ないじぇる芸術共創ラボ」プロジェクトを進めてきた。今回の展示では、その成果が披露されている。

会場の様子

プロジェクトに参加したのは、小説家の川上弘美さん、アニメーション作家の山村浩二さん、劇作家・演出家・俳優の長塚圭史さん、現代美術家の梁亜旋さん、翻訳家のピーター・J・マクミランさんの6人。

川上さんは、『伊勢物語絵巻』などから小説『三度目の恋』(中央公論新社、2020年刊)を書きあげた。

山村さんは、上田秋成の『雨月物語』や江戸時代には葛飾北斎と並ぶ人気絵師だった鍬形くわがた蕙斎けいさい(1764~1824年)の絵手本『鳥獣略画式』などから、新作短編アニメ「ゆめみのえ」を作った。

ゆめみのえ from Koji Yamamura on Vimeo.

鍬形蕙斎『鳥獣略画式』(国文学研究資料館蔵)

圧巻は、中国出身の現代美術家の梁亜旋さんによる立体作品「Ghostly」。絵巻物『百鬼夜行図』を見ていて、妖怪たちが巻物から飛び出してきた、とのイメージから作られたという。

梁亜旋さんのインスタレーション「Ghostly」(写真=国文学研究資料館提供)
絵巻『百鬼夜行図』(江戸後期写、国文学研究資料館蔵)

会場では、情景作家の山田卓司さんによるジオラマや、ビジュアルデザインスタジオWOWによる映像も展示されている。

(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

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