【プレビュー】人気絵師の作品が里帰り 「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」展 サントリー美術館で4月14日から

群鶴図屛風 曾我蕭白 六曲一双(左図) 江戸時代 18世紀 Gift of Elizabeth and Willard Clark

サントリー美術館 開館60周年記念展 「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」

会期:2021年4月14日(水)~6月27日(日)

会場:サントリー美術館(東京・六本木「東京ミッドタウン」内、東京メトロ・都営地下鉄六本木駅から直結。東京メトロ千代田線乃木坂駅から徒歩3分)

入館料:一般1500円、大学・高校生1000円ほか

詳しくは同館ホームページへ。※会期中展示替えあり

アメリカ中西部に位置するミネソタ州。その最大の都市、ミネアポリスに設立されたミネアポリス美術館(Minneapolis Institute of Art、通称 Mia=ミア=)は9万点を超える美術作品を所蔵し、特に日本絵画のコレクションは、約2500点を数える浮世絵など質・量とも評価は高い。今も在米の美術愛好家から多くの日本の作品が寄贈され、進化するコレクションとして注目されている。

本展では、Miaが誇る日本美術コレクションのよりすぐりの逸品を通じて、中世から近代に至る日本絵画の変遷を紹介していく。水墨画、狩野派、やまと絵、琳派、浮世絵、文人画、奇想派、近代絵画と、江戸絵画を中心に日本絵画史の主要ジャンルをほぼ網羅するラインナップ。誰でも「推し」の絵師を見つけることができそうだ。以下、展示構成と主な作品を紹介する。

(画像はすべてミネアポリス美術館提供 Photos courtesy Minneapolis Institute of Art

第1章:水墨画

花鳥図屛風 雪村周継 六曲一双 室町時代 16世紀 Gift of funds from Mr. and Mrs.Richard P.Gale

戦国期や16世紀に活躍した絵師を中心に、アメリカでも愛された水墨画の世界を紹介する。

第2章:狩野派の時代

瀟湘八景図屛風 狩野探幽 八曲一隻 江戸時代 寛文3年(1663) Gift of the Clark Center for Japanese Art & Culture

探幽ら江戸狩野と、山雪・山楽ら京狩野の作品を通じて、狩野派の軌跡を特集する。

第3章:やまと絵 ―景物画と物語絵―

武蔵野図屛風 六曲一双 江戸時代 17世紀 Mary Griggs Burke Collection,Gift of the Mary and Jackson Burke Foundation

平安時代に「唐(漢)」に対する「やまと(和)」の自覚を背景に誕生した「やまと絵」。Miaでは屛風画を中心に優れた作品を収蔵しており、移ろう四季や物語を表した独自の世界を展覧する。

第4章:琳派

三夕図 鈴木其一 三幅対 江戸時代 19世紀 Gift of Elizabeth and Willard Clark

俵屋宗達に始まり、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一と続く琳派の流れを追う充実の内容。

第5章:浮世絵

市川鰕蔵の竹村定之進 東洲斎写楽 大判錦絵 江戸時代 寛政6年(1794) Bequest of Richard P. Gale
冨嶽三十六景 凱風快晴 葛飾北斎 大判錦絵 江戸時代 天保元~4年(1830~33) Gift of Louis W. Hill, Jr.

名だたる絵師を生み出し、海外のアートシーンにも大きな影響を与えた浮世絵。Miaが誇るコレクションから選りすぐりの名品を紹介する。

第6章:日本の文人画<南画>

春秋山水図屛風 浦上春琴 六曲一双 江戸時代 文政4年(1821) Mary Griggs Burke Collection, Gift of the Mary And Jackson Burke Foundation

中国風の理想郷を描いた山水画、実際の景色を見た感興を込めた真景図など、江戸絵画史に新機軸をもたらした名品を展示する。

第7章:画壇の革新者たち

群鶴図屛風 曾我蕭白 六曲一双 江戸時代 18世紀 Gift of Elizabeth and Willard Clark

人気の蕭白、若冲など、アメリカで高く評価され、収集された「奇想」の絵師を紹介。長崎派の作品も。

第8章:幕末から近代へ

鍾馗鬼共之図 青木年雄 一幅 明治時代 19世紀 Gift of Elizabeth and Willard Clark

西洋から新しい概念や材料、技法が導入され、多様な展開を見せた時代。河鍋暁斎、狩野芳崖、青木年雄らの作品を味わう。

(読売新聞東京本社事業局美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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