【会期延長】メディアアートの領域を超えて 「ライゾマティクス_マルティプレックス」展 東京都現代美術館で6月22日まで

今年、設立15周年を迎えるrhizomatiks(ライゾマティクス)は一貫して人とテクノロジーの関係を探求して来たクリエイティブ集団。世界的に活躍するアーティストのビョーク、スクエアプッシャーやPerfume、狂言師の野村萬斎、さまざまな研究者らとのコラボレーション、さらにはデータの視覚化や問題提起型のプロジェクトを通して技術と表現の新たな可能性を追求してきた。ライゾマティクスの美術館では初の、大規模個展が東京都現代美術館で始まった。
「ライゾマティクス_マルティプレックス」展
東京都現代美術館 企画展示室地下2F(東京・江東区)
会 期 3月20日(土)~6月20日(日)→6月22日(火)まで延長
開館時間 午前10時~午後6時(展示室入場は午後5時30分まで)
休館日 月曜日(5月3日は開館し5月6日が休館)→6月1日以降は無休。
入館料 一般1500円ほか
新型コロナウイルス感染防止のため日付指定の予約優先チケットも販売
地下鉄半蔵門線清澄白河駅B2番出口より徒歩9分 大江戸線同駅A3番出口より徒歩13分
詳しくは同館ホームページへ

彼らの表現活動は「メディアアート」の領域を超え、データの視覚化などの研究開発的要素や建築、デザイン、広告やエンターテインメントなど多岐に及ぶ。今回の個展では新しい人間性の可能性と、未知の視覚ヴィジョンを追求する活動の現在と未来、これまでの歩みを見せてくれる。

坂本龍一 + 真鍋大度《センシング・ストリームズ-不可視、不可聴》2014年
札幌国際芸術祭2014での展示風景
撮影:木奥惠三 提供:札幌国際芸術祭実行委員会 [参考図版]
複雑で曖昧、変化しやすい現代社会の出来事を“翻訳”して共有することは、現代アートの重要な役割の一つ。ライゾマティクスは不可視な事象、感情やデータを可視化するインスタレーションを提示する。

演出振付家MIKIKO 率いるダンスカンパニー「ELEVENPLAY」のダンサーの動きをモーションデータ化し、映像プロジェクションや動くロボティクスとともに構成したインスタレーション。リアルな動きをバーチャルな空間に展開し、見る者の視点を移動転換させる。


プロップやドローンなどのオリジナルの装置・基板などの実物展示も
同時開催
「マーク・マンダース -マーク・マンダースの不在」
(3月20日―6月20日)企画展示室3F
「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021受賞記念展」(同)企画展示室1F
(読売新聞事業局美術展ナビ編集班・秋山公哉)