【プレビュー】棺を立体展示 ミイラのCTスキャンも「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト-美しき棺のメッセージ―」展 Bunkamuraザ・ミュージアムで4月16日から

左から《アメンヘテプの内棺》第3中間期、《ホルの外棺》後期王朝時代、《男性のミイラ》第3中間期  All image ©Rijksmuseum van Oudheden (Leiden,the Netherlands)  

世界でもっとも古い国立博物館の一つで、エジプト・コレクションではヨーロッパ5大コレクションの一つに数えられるオランダ・ライデン国立古代博物館から200点を超える収蔵品がやって来る。ミイラ棺が一堂に、かつ立てた状態で展示される。また、ミイラのCTスキャンの解析結果も公開される。

 

「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト-美しき棺(ひつぎ)のメッセージ―」展

Bunkamuraザ・ミュージアム(東京・渋谷)

会  期  4月16()~6月27()

開館時間  午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

金・土曜日は午後9時まで(入館は午後8時30分まで)

※金・土曜日の夜間開館は変更の可能性あり

休館日   4月27()、5月18()、6月8日()

入館料   一般(当日券)1800円ほか

渋谷駅から徒歩約7分

詳しくは同館ホームページ

 

ライデン国立古代博物館のエジプト・コレクションは約2万5000点にのぼり、ヨーロッパでは大英博物館、ルーヴル美術館、ベルリン・エジプト博物館、トリノ・エジプト博物館と並ぶ量と質を誇る。今回はその中から10数点の棺、人のミイラ5体、動物のミイラ8体などを含む200点以上のコレクションが展示される。棺は特別に立たせた状態で展示する予定で、棺に記された「死者の書」などの呪文や神々の図像、精緻な装飾や制作の技法、色彩、書体の違いなどを間近に見ることができる。また同博物館ではミイラに巻かれた布をほどかず、良好な状態で保存してきた。その中から今回の展覧会のために、人間のミイラ3体と動物ミイラ1体のCTスキャンによる調査が行われ、その結果も公開される。

《パディコンスの『死者の書』》第3中間期

 

展覧会は4章に分かれ、第1章「エジプトを探検する」ではヨーロッパの旅行者や調査団による遺跡のスケッチや写真などと合わせ、初期のエジプト探検を紹介する。

《王の書記パウティのピラミディオン》新王国時代

 

第2章は「エジプトを発見する」。3000年にわたる古代エジプト文明の先王朝時代も合わせた10の時代について、石碑や遺物を通して当時の世界観や技術の発展などを探る。同時にエジプトがどのように発見され認識されたのかを紹介する。

《クウと家族の供養碑》中王国時代

 

豪華なミイラ棺、来世の安寧を願う「死者の書」に記された象形文字、呪術的な意味を込めて作られた宝飾品や身代わりの人形「シャブティ」などなど。第3章「エジプトを解読する」では多くの副葬品からエジプトの古代文明を読み解く。

《金彩のミイラマスク》グレコ・ローマン時代

 

最終章第4章は「エジプトをスキャンする」。最新の科学技術で明らかになった古代エジプトの新たな側面を紹介する。3体の人間のミイラの1体にはいくつもの護符が置かれていたこと、他の2体の腹腔内には土製と思われる物体が収められていたことが分かった。

《葬祭用(カノポズ用)箱》後期王朝時代

 

同展の音声ガイドのオフィシャルナビゲーターは、自分でも2度エジプトを訪れるなど古代エジプト文明に強い関心を持つ西島秀俊氏が務める。

 

次回展覧会 「マン・レイと女性たち」展

7月13日(火)~ 96日(月) 720()のみ休館

 

(読売新聞事業局美術展ナビ編集班・秋山公哉)

直前の記事

【開幕】 「建物としての自画像」 国内美術館初のマーク・マンダース個展 東京都現代美術館で開幕 6月20日まで

静謐と不穏が入り混じった世界に足を踏み入れると…。「建物としての自画像」と称する構想を基軸に、「一人の架空の芸術家の自画像を建物の枠組みを通して探求」して来たマーク・マンダース。国内美術館初の個展が東京都現代美術館で始ま

続きを読む
新着情報一覧へ戻る