【プレビュー】 男性が描く女性に選ばれる女性画 「中村佑介 金沢21世紀美術館」展 4月29日開幕

 

小説「謎解きはディナーのあとで」や「夜は短し歩けよ乙女」などの書籍カバー、ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」やさだまさしのCDジャケットなどで知られる中村佑介。彼のほぼすべての作品を紹介する展覧会。

 

「中村佑介 金沢21世紀美術館」展

金沢21世紀美術館 市民ギャラリーB(金沢市広坂)

会  期  4月29(木・祝)~5月29()

開館時間  午前10時~午後6時

休館日   中村佑介展は会期中無休

※ただし美術館主催の有料展示室は月曜日閉場。5月3日は開館し6日()が閉場

入館料   一般900円ほか

金沢駅からバス10分、「広坂・21世紀美術館」下車すぐ

詳しくは公式サイト

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」 ©東川篤哉/小学館

中村佑介は1978年兵庫県生まれのイラストレーターで、2002年に活動を始めて2021年で19年目を迎える。CDジャケット、教科書『高校生の音楽』や小説の書籍カバー・挿画、アニメーションのキャラクターデザインなど数多くの作品を手掛ける。ラジオ番組やテレビ出演、エッセイ執筆など活動は多岐にわたる。作品はカラフルな絵の中に様々な要素が凝縮され、「男性作家が描く、女性に選ばれる女性画」と評される。

森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女(文庫版)」 ©KADOKAWA

 

さだまさし「天晴」 ©U-CAN,Inc

今回の展覧会では中村がこれまで携わってきた仕事(作品)のほぼすべてを、原画と完成画を合わせて展示。点数は430点以上に及ぶ。

ASIAN KUNG-FU GENERATION「ソルファ(2016ver)」©Ki/oon Music

 

教科書「高校生の音楽1」 ©教育芸術社

「中村佑介展」は2017年にスタートし大阪、池袋、名古屋、福岡、後楽園(東京)などを巡回して来た。429(木・祝)30()にはサイン会も予定されている。詳しくは公式サイトへ。

中村佑介画集「Blue」 ©Yusuke Nakamura

 

森見登美彦「四畳半タイムマシンブルース」 ©KADOKAWA

 

21世紀美術館 同時・次回展覧会 「日常のあわい」展

4月29(木・祝) 926()

 

(読売新聞事業局美術展ナビ編集班・秋山公哉)