特別展「海を渡った古伊万里 ~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~」展(大倉集古館)再開 3月21日まで

ロースドルフ城所蔵の破壊された磁器の破片と、一部修復された磁器の展示。後方には城内で一般に公開された室内の様子がパネルで示されている。

大倉集古館は112日から休館していたが220日に展示を再開した

特別展「海を渡った古伊万里」~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~

大倉集古館(東京・港区)

再開後の会期 2月20()~3月21日()

開館時間   午前10時~午後5(入館は午後430分まで)

休館日 月曜

入館料 一般1300円ほか 中学生以下無料

地下鉄南北線・六本木一丁目駅より徒歩5分、同日比谷線・神谷町駅より徒歩7分 、同銀座線・溜池山王駅か虎ノ門駅より徒歩10

詳しくは公式サイト

 

江戸時代、ヨーロッパでは王侯貴族が東洋の磁器に魅了され、競うように買い求めてコレクションを作った。タイトルにあるロースドルフ城は古伊万里を中心に多数の陶磁器を所蔵し、調度品として城内を美しく飾っていた。しかし、第二次世界大戦終結直後に侵攻してきた旧ソ連軍により、その多くを破壊されてしまう。通常、破壊された陶磁器は廃棄される。だが、城主のピアッティ家は膨大な破片を一室に集め、平和への願いを込めて「戦争遺産」として一般に公開してきた。今回は日本国内の有田磁器の名品とともに、そうした破片や破片を修復した作品を含むロースドルフ城のコレクションを海外で初めて公開している。

 

次回の展覧会は企画展「彩られた紙 -料紙装飾の世界-」46()66()を予定。

なお「因州×備前 池田家の能面・能装束」展(22日~328)は中止。