【プレビュー】 桃山の「夢」をひらく 特別展「豊臣の美術」 大阪市立美術館(大阪市・天王寺公園内)で4月3日開幕

天下統一を成し遂げ、強大な権勢と富を手中におさめた豊臣秀吉とその一族。16世紀末から17世紀初頭にかけてのわずか30年ほどだが、豊臣氏がリードした文化創造のトレンドは人々の美意識を大きく変え、絢爛豪華な桃山文化の隆盛へと導いた。大坂の陣で敗れ滅亡の道をたどった豊臣氏に関わる美術工芸の遺品の数は、勝者である徳川氏に比ぶべくもないが、寺社、皇族・貴族、恩顧の大名のもとを経て少なからぬ優品が伝えられている。今回の展覧会では国宝3件、重要文化財22件を含む約80点の、桃山への「夢」をひらいた精華を紹介する。
特別展「豊臣の美術」
大阪市立美術館(大阪市・天王寺公園内)
会期 4月3日(土)―5月16日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日 祝休日の場合は開館し翌平日が休館。ただし5月6日は開館
観覧料 一般1500円ほか(予約制なし)
詳しくは同館ホームページへ
第1章 豊国大明神 -天下人、神になる-

第2章 美麗無双 -桃山セレブが選ぶ調度・名物-


第3章 大檀那豊臣 -御用絵師と寺社・御殿の荘厳-

第4章 太閤追慕 -風俗画という記憶-

(読売新聞事業局美術展ナビ編集班・秋山公哉)