【プレビュー】西洋絵画の世界、衣装とともにリアルに体感 「絵画のドレス|ドレスの絵画」展 東京富士美術館で2月13日開幕

ルイ・ロラン・トランケス 《夜会の後で》 1774年 油彩、カンヴァス(左)、《ローブ・ア・ラ・フランセーズ》 1775年頃 フランス シルクブロケード(右)

神戸ファッション美術館×東京富士美術館 コラボ企画

絵画のドレス|ドレスの絵画

~きらびやかなドレス × 格調高い絵画 “夢の競演”~

2021年2月13日(土)~5月9日(日)

東京富士美術館(東京都八王子市)

西洋の絵画や写真で登場人物が身につけている衣装に着目、同時代の服飾作品と併せて展示することで、絵画の世界をリアルに追体験しようというユニークな展覧会が東京富士美術館(八王子市)で開催される。西洋美術、とりわけ18世紀から20世紀のフランス絵画の豊富なコレクションで知られる同美術館と、同じ時期の服飾作品をはじめマネキンや靴、帽子、扇、傘など小物も幅広く収集している神戸ファッション美術館(神戸市)のコラボレーション企画だ。紹介されるのは「ロココ」「エンパイア」「クリノリン」「バッスル」「アール・ヌーヴォー」など多岐にわたる服飾スタイルが花開いた時期。実物の服飾作品も同時に見られることで、没入感のある絵画の鑑賞体験を楽しみつつ、社会情勢や美的感覚の移り変わりを学ぶ機会にもなりそうだ。

展示は次の五つのパートに分かれている。各時代の美術と服飾のトレンド、さらにそれらと不可分な当時の社会状況に触れながら、両美術館のコレクションを併置していく。

[プロローグ] 「服飾文化の生成」

[第1章] 18世紀 「貴族文化の興隆 -バロック・ロココ絵画」

[第2章] 19世紀前半 「フランス革命とナポレオンの台頭 -新古典主義絵画」

[第3章] 19世紀後半 「市民生活の発達 -印象派・アカデミスム絵画」

[第4章] 20世紀  「服飾芸術の多様性 -現代絵画・写真」

展示される作品を一部紹介する。

ジャン=シメオン・シャルダン《デッサンの勉強》1748-53年頃 油彩、カンヴァス
《アビ・ア・ラ・フランセーズ》1735-40年頃 イギリス

フランソワ=アンリ・ミュラール 《貴婦人の肖像》 1810年頃 油彩、カンヴァス
《シュミーズ・ドレス》 1800年頃 フランス コットンモスリン

ピエール=ポール・アモン《皇后ウジェニー》1850年代 油彩、カンヴァス
《イブニング・ドレス》 1855-60年頃 アメリカ シルクタフタ

ジュール・ジェーム・ルージュロン 《鏡の前の装い》 1877年 油彩、カンヴァス
《ウェディング・ドレス》 1873-75年頃 イギリス シルクサテン、シルクブロケード

エドゥアール・マネ 《散歩》 1880年頃 油彩、カンヴァス
《プロムナード・ドレス》1880年頃 イギリス

ジョン・シンガー・サージェント《ハロルド・ウィルソン夫人》1897年 油彩、カンヴァス
《レセプション・ドレス》1903年頃 フランス

期間中、両美術館の学芸員が出展作品について解説するスペシャルトークなども予定されている。開館時間は午前10時から午後5時(入場は4時30分まで)。入場料金は大人1300円、大高生800円、中小生400円。詳しくは同館ホームページへ。

(読売新聞東京本社事業局美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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