「徳川慶喜展」2月開幕 久能山東照宮博物館(静岡市)

葵立涌蒔絵陣笠 明治30年(1897) 徳川慶喜奉納

徳川歴代将軍関連の品々を多数所蔵する久能山東照宮博物館(静岡市)で、2月11日(木・祝)から、江戸幕府最後の将軍にスポットを当てた「徳川慶喜展」が開催される。十五代将軍の慶喜は大政奉還という大きな歴史の節目の主役となり、将軍職を辞した後は長らく静岡に居住。カメラを始めとする多彩な趣味に興じたことで知られる。また慶喜は日本における「資本主義の父」と呼ばれる実業家の渋沢栄一(1840-1931)にも多大な影響を与えた。渋沢は今年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公で、彼も静岡にゆかりが深い。

慶喜愛用のカメラ 昭和50年(1975)徳川慶朝奉納(慶喜子孫)

渋沢栄一は幕末に慶喜の家臣となり才能を見出され、慶喜の弟である昭武のフランス留学に随行した。明治維新となり帰国後、日本初の株式会社「商法会所」を静岡に設立。その後、明治政府に招かれ大蔵省の一員として新しい国づくりに深く関わった。大蔵官僚を辞した後は、銀行、保険、製紙、綿業、鉄鋼、造船、海運、鉄道など様々な会社の設立、育成に関与し、日本の近代化に大きな役割を果たした。設立に関わった会社の数は500を超す。

慶喜が静岡に移り住んだ後も、栄一はたびたび面会し、官民での活躍中も慶喜の名誉回復に一身を捧げ、『徳川慶喜公伝』の編纂を行った。幕末には慶喜が栄一の窮地を救うなど、2人の人生は切り離せないものとなっている。

慶喜公御書(7歳)「朋友信友」 平成26年(2014) 德川喜壽氏奉納(慶喜子孫)
慶喜公御書(将軍期)「発必中」 平成26年(2014) 德川喜壽氏奉納(慶喜子孫)

徳川家康を祭り、歴代将軍から多くの宝物の寄進を受けた久能山東照宮(静岡市)は、陣笠や軍帽など慶喜ゆかりの品も多数所蔵している。「徳川慶喜展」では、德川記念財団所蔵品と合わせ約30点を展示。日本の転換点に立ち会い、大きな役割を果たした慶喜の人となりを紹介する。

  • 展覧会名 「徳川慶喜展」
  • 主催 久能山東照宮
  • 共催 財団法人德川記念財団
  • 会場 久能山東照宮博物館(〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390
  • 会期 令和3211日~令和346日  55日間、会期中無休
  • 開館時間 9001700(最終入館時間1645
  •   展示構成 幼少期、幕政参加期、明治期3期 ゆかりの品約30点を展示
  •   入場料 大人(高校生以上)400円、小人(小学生・中学生)150円。

久能山東照宮拝観とのセットは大人800円、小人300

  • 問い合わせ:久能山東照宮博物館  054-237-2437

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