「東郷青児 蔵出しコレクション~異国の旅と記憶~」SOMPO美術館で開催中

生涯、異国への強烈な興味を抱き続け、そこから多くの刺激を受けてモダンな美人画を描いた東郷青児(1897~1978)。24歳から7年間をフランスで過ごし、帰国後もパリを始めとするヨーロッパ各地から、南米、サハラ砂漠と周辺国まで世界中の国を旅してまわった。展覧会では「旅」をテーマに東郷が旅先で見たものや持ち帰った物、作品を通して彼の足跡をたどる。油彩、素描、彫刻、デザインなどの作品、写真資料、愛用していた品々、蒐集(しゅうしゅう)品など展示する機会の少なかった収蔵品約140点が展示される。2021年1月24(日)まで開かれている。


展示は第1章「1920年代のフランス(1921―28)」、第2章「モダンボーイの帰国(1928-35)」、第3章「イメージの中の西洋(1935―59)」、第4章「戦後のフランス(1960-78) (1)リアルなフランス体験」、「同 (2)二科の交換展と受章」、第5章「異国の旅と蒐集品(1960-78)」、第6章「当館の設立と新たなる旅(1976-78)」の6章建て。年代ごとの作品や資料が並び、東郷の眼を通して世界の旅を楽しむことも。

また、特別展示としてゴッホの《ひまわり》、ゴーギャンの《アリスカンの並木路、アルル》、セザンヌの《りんごとナプキン》なども見られる。
「東郷青児 蔵出しコレクション~異国の旅と記憶~」
会期 2020年11月11日(水)―2021年1月24日(日)
SOMPO美術館(東京・新宿)
日時指定のオンラインチケットが必要
詳しくは美術館ホームページへ
(読売新聞事業局美術展ナビ編集班)