「皇室の名宝」展、閉幕まであと1週間 京都国立博物館

皇室ゆかりの優品を古都で披露する特別展「皇室の名宝」が、11月23日(月・祝)の閉幕まで残り1週間になった。会場の京都国立博物館(京都市)は連日、美術愛好家や歴史ファンで賑わっている。
宮内庁三の丸尚蔵館(東京・千代田区)の所蔵品を中心とする皇室の名宝の数々が、京都の地でまとまって公開されるのは初めて。貴重な催しの見どころを改めて紹介する。
<鮮やかな絵巻の数々>


元寇との戦いを描いた《蒙古襲来絵詞》、春日大社の霊験を描く《春日権現験記絵》など、鎌倉時代のものとは思えない色鮮やかな絵巻に心を奪われる。
<近世絵画の名作も>


宗達、探幽、応挙、若冲ら桃山~江戸時代に活躍した個性的な絵師の作品も登場する。当初から宮中や宮家で鑑賞され、明治時代以降はかつての公家や門跡寺院、大名家などからも皇室へ献上された。
<御所をめぐる色とかたち>


《五衣唐衣裳装束》 東福門院御料 江戸時代 17世紀 京都・霊鑑寺
今では見ることがかなわない京都御所の儀式や日々の光景を、様々な作品を通して紹介する。
会期:10月10日(土)~11月23日(月・祝)
会場:京都国立博物館 平成知新館(京都市東山区)
開館時間:午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料:オンラインの事前予約制(日時指定券)を推奨。一般1800円、大学生1200円、高校生700円 (※当日券を若干数用意。なくなり次第終了)
詳しくは公式サイトへ。