国宝・久能山東照宮の名宝を一堂に 特別展「徳川家康と歴代将軍」 7月、福岡市博物館で

*会場の福岡市博物館は感染症対策のため8月9日から8月31日まで休館するが、特別展【徳川家康と歴代将軍 ~国宝・久能山東照宮の名宝~】とコラボ企画【天下取りと黒田孝高・長政】は開催。詳細は公式ホームページで。
久能山東照宮(静岡市駿河区)の貴重な所蔵品を公開する特別展「徳川家康と歴代将軍 ~国宝・久能山東照宮の名宝~」が2021年7月16日(金)、福岡市博物館で開幕する。

江戸幕府を開き、天下泰平の世をもたらした徳川家康は元和2年(1616)4月17日、駿府城で75歳の生涯を閉じ、その夜のうちに久能山に埋葬された。翌年、朝廷より東照大権現の神号と東照社(その後東照宮に改称)に正一位の神階が贈られた。日光東照宮など全国各地に勧請された東照宮のなかで最初に創建された神社で、2代将軍秀忠によって整備された社殿は江戸時代初期の代表的建造物として国宝に指定されている。

久能山東照宮には、家康の甲冑3領や晩年の日常生活で愛用した品々をはじめ、歴代全将軍の武具・甲冑や、歴代将軍が代替わりや参詣に際して奉納した刀剣、将軍や徳川家ゆかりの人々が奉納した書画など約500件2000点余(うち国宝・重要文化財76種200点余)が所蔵されている。
今展では、これらの中から名刀や甲冑、書画など選りすぐりの約150点を一堂に公開する。久能山東照宮展としては過去最大規模の展覧会になる。
<見どころ1> 家康の甲冑3領を同時公開




歯朶具足は家康が関ヶ原の合戦で着用。大坂の陣でも身近に置いて勝利を得たため、徳川家吉祥の鎧として尊ばれた。
<見どころ2>家康の愛刀など歴代将軍ゆかりの名刀を展示


<見どころ3>家康が晩年愛用した日用品も


<見どころ4>400年前の海難救助のお礼の品

慶長14年(1609)、スペイン船が房総沖で座礁、家康が乗船員をメキシコまで送り届けさせた。その後、スペイン国王フェリペ3世から海難救助の答礼で送られた洋時計。
<開催概要>
名称:特別展「徳川家康と歴代将軍 ~国宝・久能山東照宮の名宝~」
会場:福岡市博物館 特別展示室(福岡市早良区百道浜)
会期:2021年7月16日(金)~9月5日(日)
休館日:月曜日。月曜日が休日の場合は翌平日休館
開館時間:午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)、7月22日~8月26日の金・土・日・祝と8月13日~15日は午後8時まで
詳しくは公式サイトへ。