コロナ禍乗り切りへクラウドファンディング 山種美術館、大原美術館

新型コロナウイルスによる長期休館や来館者減で、大半の美術館が厳しい運営を余儀なくされる中、優れた収蔵品で知られ、ファンも多い山種美術館(東京都渋谷区)、大原美術館(岡山県倉敷市)という東西の有名施設が、運営資金に充てるためのクラウドファンディングを展開している。

近代・現代日本画の豪華なコレクションで知られる山種美術館は10月7日(水)から12月14日(月)までの期間で、目標金額を500万円に設定してクラウドファンディングを開始。6日目の10月12日に目標金額を突破し、10月26日現在、寄付総額は698万円を超えている。次の目標は1000万円に設定した。招待券やオンラインギャラリートークへの招待など、寄付額に応じて様々なリターンも用意されている。

山﨑妙子館長はホームページで「コロナ禍でお客様が大幅に少なくなったことにより、財源が不足する状況になっております。独立した小さな美術館が生き残っていくには、応援してくださる皆様にお力を貸していただくことがどうしても不可欠になっております」と支援を呼び掛けている。詳しくは特設ページへ。

エル・グレコやモネなど多彩なコレクションを誇る大原美術館のクラウドファンディングは10月26日(月)から12月25日(金)までの期間で、目標金額は1000万円。同館は今年、コロナ禍で136日間にも及ぶ長期休館を余儀なくされた。入館料収入が運営費の大半を占め、年間来館者30万人が運営維持の最低ラインという。しかし今年は再開後も入館者数の制限した運営が続くため、最多でも5万人の入館者に留まるという。

同館ではホームページで「財政的な原因によって、再びの休館も懸念されます。『一般公開をストップさせない』という姿勢と、大原美術館の存在そのものを多くの皆様に支えていただきたく、運営資金のご寄付をお願いしたく存じます」と訴えている。こちらも寄付額に応じて招待券や、VR(仮想現実)鑑賞体験などのリターンを用意している。詳しくは特設ページへ。

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