精巧な写実表現 「ただひたすら、リアルに描く 上田薫展」開幕(神奈川・横須賀美術館)

画家・上田薫(1928~)の半世紀に及ぶ画業を紹介する「ただひたすら、リアルに描く 上田薫展」が、横須賀美術館で開幕した。
上田は、写真を使って対象を精巧に描き出す画家。東京藝術大学で油画を学び、卒業後グラフィック・デザイナーとして活躍。1970年頃から再び絵筆をとり、対象を克明に描き出す絵画作品を発表して、高い評価を受けた。鮮やかな色彩と精緻な描写によって、動きの中の“一瞬”を捉えた緊張感あふれる作品は、様々な写実表現が注目を集めた2000年代以降の美術の動向の中でも、不動の位置を占めている。
本展は、その半世紀に及ぶ歩みを、初期から現在までの約70点の代表作と、版画・水彩等の約10点、計80余点によってたどる。殻からつるりと落ちてくるなま玉子、スプーンですくい上げられたアイスクリーム……見慣れたはずの瞬間が、斬新な一瞬として目の前に現れる。11月3日まで。

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