フランス激動の時代に花の美を追究 「宮廷画家 ルドゥーテとバラの物語」展 9月18日から八王子市夢美術館

《ロサ・ダマスケーナ・イタリカ》「バラ図譜」より 1821年 点刻銅版画(多色刷り・手彩色補助) コノサーズ・コレクション東京所蔵 ※画像の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください

「宮廷画家 ルドゥーテとバラの物語」展

八王子市夢美術館(東京都八王子市)

2020年9月18日(金)~11月8日(日)

ベルギー生まれのピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(17591840)は、精密なバラの作品で知られる。

《ロサ・ルブリフォリア》「バラ図譜より」 1817年 点刻銅版画(多色刷り・手彩色補助) コノサーズ・コレクション東京所蔵 ※画像の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください

画家の父を持ち、幼いころから森や修道院に咲く草花に興味を持っていたという。オランダで絵の修行を積んだ後、やはり職業画家だった兄を頼りにパリへ移住。植物画家として制作にはげむうち、30歳代はじめごろ、ルイ16世王妃マリー・アントワネットの「蒐集室付素描画家」の称号を得て宮廷画家となった。さらにフランス革命後はナポレオン皇妃ジョゼフィーヌの知遇も得て、優美な花々の作品を後世に残した。

《リース(扉絵)》「バラ図譜」より 1817年 点刻銅版画(多色刷り・手彩色補助) コノサーズ・コレクション東京所蔵 ※画像の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください

 

ジョゼフィーヌはバラの収集に熱心に取り組み、居館であるマルメゾン宮殿の庭園には多種多様なバラが植えられていた。ルドゥーテの代表作「バラ図譜」は、この庭園のバラを描いた原画をもとに制作された植物図鑑。1817年から1824年にかけて初版が出版され、全169種のバラが描かれた。点刻彫版(スティップル・エングレーヴィング)という高度な銅版画の技術と、丹念な手彩色による繊細な表現が特徴で、高い芸術性を備えた博物図譜として名高い。絶滅した古代種なども描かれており、学術的な観点でも価値が高い。

《ロサ・ガリカ・プルプロ・ウィオラケア・マグナ》「バラ図譜」より 1819年 点刻銅版画(多色刷り・手彩色補助) コノサーズ・コレクション東京所蔵 ※画像の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください

展覧会では「バラ図譜」の全作品とともに、ルドゥーテの貴重な肉筆画2点もあわせて紹介する。

《バラのブーケ》 1825年 肉筆画 コノサーズ・コレクション東京所蔵 ※画像の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください

多くの血が流れたフランス激動の時代に、宮廷画家として花の美しさを追い続けたルドゥーテの生涯に思いをはせてみるのも一興。

休館日:月曜日(ただし9月21日は開館、9月23日(水)は休館)

開館時間:午前10時から午後7時(入館は午後6時30分まで)

観覧料:一般600円、学生(小学生以上)・65歳以上300円、未就学児無料、土曜日は小・中学生無料。詳しくは同館ホームページへ。

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