埼玉・所沢に「角川武蔵野ミュージアム」が8月1日、プレオープン 竣工記念で設計の「隈研吾」展を開催

ごつごつとした岩の塊を思わせる「角川武蔵野ミュージアム」。2階の屋外広場には水盤が張られ、水辺の要塞のようにも見える。ⓒ 角川武蔵野ミュージアム

埼玉県所沢市に8月1日(土)、「角川武蔵野ミュージアム」がプレオープンする。出版大手の「KADOKAWA」などが、所沢市と共同で進めている文化複合施設「ところざわサクラタウン」のランドマークになる施設で、今年11月のサクラタウンのグランドオープンに先立ち、1階の「グランドギャラリー」や2階のカフェなど一部を開業する。隈研吾氏が設計を手掛けたミュージアムは、花崗岩の板材を外壁にまとった多面体の建築物。武蔵野の大地から岩がごつごつと隆起したような、ダイナミックな構造がひときわ目を引く。内部は、図書館と美術館と博物館が融合するユニークな作りになっている。地上5階、総床面積は12000平方メートル。

ⓒ 角川武蔵野ミュージアム

8月1日からグランドギャラリーでは、竣工記念展「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生―石と木の超建築」が始まる。記念展では、世界各地で隈氏が携わった石の建築と、国立競技場をはじめとする木の建築を紹介する。特に石の建築では、同ミュージアムの外観・内部写真・周辺のランドスケープデザインを公開。構想から設計、実際の工法までを、隈氏のテキストや設計図、インタビュー映像など豊富な資料で解説する。入場料金は大人1600円、中高生1000円、小学生700円。日時指定入場制。10月15日まで。休館日は火曜日。

今後のミュージアムの運営は、松岡正剛館長や隈研吾氏、荒俣宏氏、神野慎吾氏らが監修し、メインカルチャーからサブカルチャーまで、多角的に文化を発信する方針。

同ミュージアム内には、「マンガ・ラノベ図書館」も同時にオープンする。KADOKAWAが発信する「ラノベ・マンガ」の世界観を、読者と共有し発展させる空間。KADOKAWAグループのほぼすべてのライトノベルがそろっており、「日本で一番ラノベが読める図書館」という。約2・5万冊の書籍を所蔵する。

ミュージアム内の「マンガ・ラノベ図書館」ⓒ 角川武蔵野ミュージアム

また、ミュージアムに隣接する東所沢公園内には「武蔵野樹林パーク」も同日にオープン。パーク内では「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」というデジタルアートの常設展示が行われる。

巨大な「本棚劇場」のパース図。ⓒ 角川武蔵野ミュージアム

なお、同ミュージアムでは11月6日、5万冊を収蔵する巨大本棚の「本棚劇場」も公開される予定。ミュージアムの4~5階部分にあり、高さ約8メートルもある。ここにはKADOKAWAの刊行物と、角川源義文庫、山本健吉文庫、竹内理三文庫、外間守善文庫、山田風太郎文庫などの個人蔵書が並ぶ。

同ミュージアムを含む「ところざわサクラタウン」の全体も11月6日にグランドオープンの予定。同タウンには印刷工場や物流倉庫、オフィス、ホテルなどが入る。同ミュージアムはJR武蔵野線・東所沢駅より徒歩約10分。詳しくは公式ホームページへ。

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