「皇室の名宝」展 京都国立博物館で10月から

京都国立博物館(京都市東山区)で10月10日から、天皇御即位を記念した特別展「皇室の名宝」が開催される。宮内庁三の丸尚蔵館の所蔵品を中心に、皇室ゆかりの名品約100件を展示する。
三の丸尚蔵館は平成元年(1989年)に皇室に受け継がれて来た絵画、書、工芸品など6000点余りが国に寄贈されたことを機に、平成5年(1993年)に皇居東御苑内に開館した宮内庁の施設。古代から近現代まで各時代の文化を代表する名品が収められている。
今回展示されるのは、「書聖」と呼ばれる 王羲之(おうぎし)の「喪乱帖(そうらんじょう)」(臨摸)や元寇の際のようすを描いた絵巻「蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)」、江戸時代の京都御所内での即位礼を描いた「霊元天皇即位図屏風」、伊藤若冲の「旭日鳳凰図(きょくじつほうおうず)」や俵屋宗達の「扇面散屏風(せんめんちらしびょうぶ)」などの名品の数々。後宮の中で中宮や有力な女御(にょうご)が暮らした飛香舎と呼ばれる殿舎を飾った襖絵や調度品も展示される。
皇室ゆかりの名宝が京都でまとまって公開されるのは初めて。

◇
2020年10月10日~11月23日 京都国立博物館
会期中展示替えあり