ピーター・ドイグ展 26日開幕 ドイグさん迎えて記者発表会

ポート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク)

笑顔で写真撮影に応じるドイグさん

「ピーター・ドイグ展」開幕前日の25日、会場の東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園)では、ドイグさん本人を迎えて記者発表会が行われた。

ドイグさんは1959年、エジンバラ(イギリス)生まれ。90年代前半から頭角を現し、瞬く間に現代で最も重要なアーティストのひとり、という評価を確立した。ドイグさんは「日本で初めてとなる私の個展が、こんなに美しい美術館で行われることは光栄です」とあいさつ。「アーティストになりたい、と苦闘していた1980年代後半から90年代前半は、『絵画』というジャンルは死んだもの、と考えられていた。その分、好奇心の強かった私にとっては実験のできる時代だった」とキャリアの前半を振り返った。

スキージャケット

「スキージャケット」(1994年)という作品について、「新聞に掲載された日本のスキーリゾートの写真から着想した」と説明。「日本人のスキーヤーはほとんどがビギナーで、滑るので精一杯。日本人はスキー場でもストレスを抱えている、という記事だった」と話し、報道陣を笑わせた。同作は当初、「日本の掛け軸を連想して、縦長の構図で作り始めたが、作っているうちに横に広げたくなり、今の横長の形になった」と制作の舞台裏を明かした。

2002年に、生活の場をロンドンからカリブ海のトリニダード・トバゴに移した。幼少期に住んだことのあった土地だったが、「当初はここで何ができるのか、と不安もあった。創作にあたっては、地元で行われるカーニバルや、植民地時代以来の建築物、動物などから様々にインスピレーションを得ている」と話していた。

「ピーター・ドイグ展」は、初期作から最新作も含む油彩画32点と、彼が自身のスタジオで主催する映画上映会のために描かれた直筆ポスター40点の計72点を展示する。2月26日(水)から6月14日(日)までの開催。

直前の記事

新着情報一覧へ戻る