大英博物館「奈良―日本の信仰と美のはじまり」展を回顧

昨年秋、ロンドンの大英博物館で開催された「奈良―日本の信仰と美の始まり」展を振り返る記念シンポジウムが7日、東京都文京区で行われた。

同展は奈良県と大英博物館の主催。古都を代表する法隆寺、薬師寺、東大寺、唐招提寺、西大寺、春日大社、丹生川上神社が協力し、国宝の観音菩薩立像(夢違観音、法隆寺)など国宝6点を含む19の仏像などが海を渡った。仏画など8点の大英博物館のコレクションも合わせて出品。2019年10月3日から11月24日の期間中、2か所の会場に延べ16万649人が訪れた。

シンポジウムには約300人が参加。荒井正吾・奈良県知事が「館内で威容を誇る古代のエジプトやギリシャの宝物に比べると、奈良の仏像はこじんまりしていたが、祈りや豊かな精神性を感じさせた」と現地の模様を報告した。

基調講演を行った同博物館のティモシー・クラーク名誉研究員は、来場者の82%が「興味を持った」と答えたアンケート結果を紹介し、「会場に来た人の大半は奈良のことを知らなかったはず。これを機会に、奈良に行ってみたい、と思ってくれたら素晴らしい」と話していた。

さらにクラーク名誉研究員は、2023年にシルクロードをテーマにした展覧会を開くことを明らかにした。奈良をシルクロードの東の終着点として、広く認知させたい、と意欲を示した。

 

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